2005年08月17日

番組ガイド:「ザ・リポーター」

「ザ・リポーター」The Reporter は、1964年にCBSから放映され、日本では1969年にTBSから放映された。ニューヨークグローブ新聞の敏腕記者ダニー・テイラーの取材活動を描いた60分の新聞記者ドラマである。ダニー役は「モンティ・ナッシュ」のハリー・ガーディノが演じている。

CAST:
ダニー・テイラー(ハリー・ガーディノ)
ルー・シャエルドン(ゲイリー・メリル)

番組ガイド:「ザ・バロン」「バロン登場」

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「ギデオン警部 非情の街」の原作者J・J・マリックは、本名をジョン・クリーシーといい、他にも多くのペンネームを持つ作家である。1937年にロンドンのハラップ社が賞金1500ポンドの懸賞付きで小説を公募した。テーマは"義賊を主人公にした冒険小説"であること。ここでいう義賊とは一流のクリケットプレーヤーでありながら宝石専門の泥棒であるラッフルズやロジャー・ムーアでおなじみの「セイント」を指す。アンソニー・モートン名義で応募し見事当選したのが Meet the Baron という作品である。"ザ・バロン(男爵)"と異名をとる宝石泥棒ジョン・マナリングが美人と結婚をきっかけに足を洗い、ロンドン警視庁に陰ながら協力する物語である。Meet the Baron はミステリ雑誌[新青年]の1937年特別増刊号に[暗闇男爵]として本邦初紹介された。[ザ・バロン(男爵)]は48作まで発表されているが、戦前の紹介のみでは視聴者が知るよしもなく、この主人公もまた日本での知名度は低いといえる。[ミステリマガジン]の1980年5月号に[暗やみ男爵]として再度紹介された。

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この小説をベースに折からスパイブームに乗って作られたのが The Baron であり主人公の設定も変更されている。ナチが盗んだ名画・宝石類の回収に協力したアメリカ人の美術骨董商兼実業家ジョン・マネリング(通称バロン)が、宝石・美術品に絡んだ事件を解決し、イギリス情報部から与えられた外交官免除特権を駆使して国際スパイ団やテロリストと対決する。バロンも独身でイギリス情報部の女諜報員コーデリア・ウィンフィールドを相棒に世界を股にかけて活躍する60分のスパイアクションドラマとなった。イギリスでは1967年に放映され、日本では1966年にフジテレビから「ザ・バロン」の題名でスタートし、一時休止後「バロン登場」と改題して残りのフィルムが放映された。[俺がバロンだ]と[王冠を狙う男]の前後編エピソードは再編集され「王冠を狙う男」として劇場公開(日本ではTV放映)された。ダンディなバロンを演じたのは「特別狙撃隊SWAT」のスティーブ・フォレストである。

サブタイトル:
「ザ・バロン」
01 ファバジェの宝石
02 勇者に捧ぐる詩
03 黄金の脱出
04 悪魔の遺産
05 10万ポンドの脅迫
06 祖国の敵
07 俺がバロンだ
08 王冠を狙う男
09 死を売る女
10 出獄者を追え
「バロン登場」
11 黒真珠の影
12 脅迫者は誰だ
13 狂気の執念
14 ローマの女
15 証人を消せ
16 コーデリア行方不明
17 わな
18 賭け
19 死神に憑かれた女
20 呪いの館
21 謎の微笑
22 呪いの宝石
23 緑の迷路
24 大統領夫人の悩み
25 嵐の前夜(前編)
26 謎の島(後編)
27 美女と麻薬
28 悪霊は招く
29 600万ポンドの偽札
30 コレリーの剣

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CAST:
バロン=ジョン・マナリング(スティーブ・フォレスト):小林修
コーデリア・ウィンフィールド(スー・ロイド):森ひろ子
グリーン=ジョン・アレクサンダー・テンプルトン(コリン・ゴードン)
デビッド・マーロウ=バロンの秘書(ポール・フェリス):城達也

DVD&ビデオ情報:

The Baron - The Complete Series(イギリス盤DVD)
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番組ガイド:「テンプラーの華麗な冒険」「帰って来たセイント」

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「テンプラーの華麗な冒険」The Return Of The Saint は、1978〜79年に制作された60分のアクションドラマで制作も「セイント/天国野郎」と同じプロダクションなので正統派の続編といえる。日本では1980年頃にローカル局から先行放映されており「帰って来たセイント」のタイトルもある。「テンプラーの華麗な冒険」というタイトルは、本来「セイント/天国野郎」のモノクロ版に付いていたのであるが、現在は続編のタイトルとなっている。基本設定は旧シリーズと変わらず、頭脳と腕力に優れた義賊=セイントことサイモン・テンプラーが世界各地で冒険を繰り広げる活躍する物語で、演ずるイアン・オギルビーの甘いマスクとエネルギッシュなヒーローぶりが人気を呼んだ。今回は英国車のジャガーXJSが愛車となっている。前後編エピソードで放映された[激突コース]は海外では劇場公開されている。イアン・オギルビーは映画『魚が出てきた日』で注目された俳優である。

CAST:
サイモン・テンプラー(イアン・オギルビー):有川博

DVD&ビデオ情報:
PAL方式のVHSソフトは amazon.co.uk から購入できる。イギリス盤DVDが発売日の直前に販売中止となった。
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番組ガイド:「セイント/天国野郎」「ヨーロッパ秘密命令」「テンプラーの華麗な冒険」

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「マーベリック」「アラスカンズ」出演後、1961年にアメリカからイギリスにもどっていたロジャー・ムーアは、かねてから"セイント"のTVシリーズ化を狙っていたが運よく権利を獲得することができ、自身の主演番組として制作を開始する。イギリスでは1962年から8シーズンに渡って118のエピソードが放映された。このうち1966年以降のカラー版が1965年に日本テレビ系から「セイント/天国野郎」The Saint の題名で放映された。その後、モノクロ版を毎日放送/テレビ東京から「ヨーロッパ秘密命令」「テンプラーの華麗な冒険」の題名で放映している。現在では「テンプラーの華麗な冒険」は Return of the Saint の邦題になっているので注意していただきたい。また、カラー版の2つの前後編エピソードが再編集され「セイント/フィクションメーカーズ」The Fiction-Makers と「天国野郎セイント対シシリアンマフィア」Vendetta for The Saintとして劇場公開(日本ではTV放映)されている。オリジナルエピソード数は118本であるが、この4エピソードを抜いた放映エピソード数114本が公式の数字になっている。フィルムはモノクロ版が71本、カラー版が47本あるので、47本から4本を引くと43本あるはずだが、「セイント 天国野郎」の本数は30本となっている。不明の13本がモノクロ版と一緒に放映されたのか、未放映なのかは情報不足でわからない。

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レスリー・チャータリスが創造した"セイント"は、欧米では戦前から戦後にかけてのラジオドラマや映画で人気の高いキャラクターである。サイモン・テンプラーはスリルと冒険を求め世界中を旅している金持ちのハンサムガイであるが、彼の正体は盗品を回収して手数料を稼いだり、泥棒の上前をはねる泥棒、いや義賊である。現場に残す聖者のイタズラ書きから"セイント"と呼ばれ、犯罪者から恐れられている。ロンドン警視庁や英国情報部の依頼を受けてスパイ活動に従事することもあり、テンプラーのまわりはいつも危険がいっぱいである。プロローグには必ずテンプラーが登場し、自己紹介したり、相手が名前を云ったりして、テンプラーの頭上に光輪が現れオープニングタイトルにつながる。

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テンプラーの愛車は原作では"Hirondel"という架空の自動車になっており、制作側は当然イギリス車を候補に挙げていたが、泥棒だかスパイだか怪しげな人物が主人公のTV番組には協力できないと拒否されてしまい、スウェーデンのボルボ社のP1800が登場しました。『007/ゴールドフィンガー』に登場したボンドカー=アストンマーチンの名前は誰でも知っています。世界80カ国以上で放映された「セイント/天国野郎」による広告効果はかなりのものです。イギリスの自動車会社はもったいないことをしたわけです。番組には都合5タイプのP1800が提供されましたが、1台はロジャー・ムーアの通勤用に使われました。英国のKeswickにある[スターの自動車博物館]には番組で使われたナンバープレート"ST−1"のP1800の実車が展示されているそうです。

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"セイント"のTV・映画の権利は現在もロジャー・ムーアの関連会社が所有しており、「セイント/天国野郎」「ダンディ2・華麗な冒険」のエグゼクティブ・プロデューサーであるロバート・B・ベイカーが1978〜79年にイアン・オギルビー主演で制作した「テンプラーの華麗な冒険」Return of the Saint をはじめ、以下の映像化作品にも直接間接的に関わっています。1987年のアンドリュー・クラーク主演のTVムービー「The Saint in Manhattan」、1989年のサイモン・ダットン主演で2時間X6話のミニシリーズ「The Saint」が制作された。1997年のヴァル・キルマー主演の映画『セイント』では、ロジャー・ムーアはラストのラジオのアナウンサーの声でカメオ出演している。『アベンジャーズ』のパトリック・マクニーは透明人間の声でカメオ出演だったから似たようなもんです。ジェームズ・ボンドとは違ってロジャー・ムーア以上のセイント役者はなかなかいないようである。

サブタイトル:
「セイント/天国野郎」
01 謎の失踪
02 ネス湖の怪獣
03 スパイはリモコンで消せ
04 魔の洞窟
05 紳士はライオンがお好き
06 超音速で脱出せよ!
07 モデルとダイヤと殺人と
08 スピードに燃える女
09 殺しのテクニック
10 南海の秘宝
11 現金はお望み次第
12 嘘でごめんなさい
13 サイモンとデリラ
14 殺しはパリで
15 スパイ脱出作戦
16 地獄への片道切符
17 美女と革命
18 美しき仮面
19 スキャンダルで消せ
20 女王陛下危機一髪
21 お嬢さんの危険な商売
22 イスタンブールの出来事
23 天使の目を狙え
24 帰って来た亡者
25 芳しき罠
26 復讐の鉱山
27 ベニスに散った復讐の花
28 機密文書を追え
29 復讐は殺しで
30 教授と娘

CAST:
「セイント/天国野郎」カラー版
サイモン・テンプラー(ロジャー・ムーア):近藤洋介 ←「暗闇仕留人」
クロード・E・ティール警部(イボール・ディーン)

ロンドン警視庁ティール警部(イヴォア・ディーン)
「ヨーロッパ秘密命令」「テンプラーの華麗な冒険」モノクロ版
サイモン・テンプラー(ロジャー・ムーア):?
「セイント/フィクションメーカーズ」「天国野郎セイント対シシリアンマフィア」
サイモン・テンプラー(ロジャー・ムーア):広川太一郎

BOOK情報:

The Saint: A Complete History in Print, Radio, Film and Television of Leslie Charteris' Robin Hood of Modern Crime, Simon Templar, 1928-1992(洋書)

Saints and Avengers: British Adventure Series of the 1960s(洋書)

CD情報:

The Saint/Secret Agent(輸入盤)

DVD&ビデオ情報:

Saint Megaset (14pc)(アメリカ盤DVD)

Saint Set 1: Early Episodes (3pc) (B&W Dol) (アメリカ盤DVD)

Saint Set 2: Early Episodes (4pc) (B&W) (アメリカ盤DVD)

Saint 1 (2pc)(アメリカ盤DVD)

Saint 2 (2pc)(アメリカ盤DVD)

Saint 3 (2pc)(アメリカ盤DVD)

Saint 4 (2pc)(アメリカ盤DVD)

Saint 5 (2pc)(アメリカ盤DVD)

Saint 6 (2pc) (アメリカ盤DVD)

Saint 7 (2pc)(アメリカ盤DVD)
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2005年08月15日

プレミアテレビ:「ダイアナ」Diana

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「ダイアナ」Diana は、1973年にNBCから放映された30分コメディです。「アベンジャーズ」のダイアナ・リグ扮するダイアナ・スマイスは離婚したばかりですが、新たな生活を求めてロンドンからニューヨークへ渡ります。長期出張中の兄のアパートに住むことになったダイアナは、5番街のデパートでファッションコーディネーターの職を得ます。同僚や隣人との楽しいやりとり、恋の駆け引きなどダイアナ・リグのコメディアンヌとしての魅力全開の番組でしたが13本で終了しています。

CAST:
Diana Smythe (Diana Rigg)
Norman Brodnik (David Sheiner)

プレミアテレビ:「ドク・エリオット」Doc Elliot

「ドク・エリオット」Doc Elliot は、1973年にABCの Owen Marshall: Counselor at Law の枠で月1回の変則放映された60分のメディカルドラマである。ニューヨークのベルヴュー病院のスタッフドクターである内科医ベンジャミン・エリオットは、南コロラドの未開拓森林地帯での医療を希望します。広大なエリアで唯一人の医師として、飛行機や4WDトラックで往診します。助手は医者の未亡人マーガレット・ブリンブル、パイロットのエルドレッド・マッコイ、雑貨屋のバーニー・ウィークスがエリオットを支援してくれます。エリオット役ジェームズ・フランシスカスの野性味あふれるドクターぶりが評判となった。

CAST:
Dr. Benjamin Elliot (James Franciscus)
Barney Weeks (Noah Beery Jr)
Eldred McCoy (Bo Hopkins)
Margaret Brimble (Neva Patterson)

プレミアテレビ:「ギデオン・オリバー」Gideon Oliver

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「ギデオン・オリバー」Gideon Oliver は、1989年に「ABCミステリームービー」枠で「新・刑事コロンボ」「B・L・ストライカー」と交替で放映された120分のミステリドラマである。日本では「ブラック・ギデオン/N.Y.事件簿」としてビデオリリースされている。[古い骨][呪い!]など翻訳もあるアーロン・エルキンズ原作のミステリ"スケルトン探偵"シリーズをTVドラマ化したものであるが、原作の設定に変更が加えられ、ストーリーもオリジナルシナリオになっている。ギデオン・オリバーはコロムビア大学の古代人類学教授で、骨を調べて生前の姿(人種・年齢・性別・外見・体格・病歴・習慣・職業など)を鮮やかに推理するエキスパートであることから警察の犯罪捜査にも協力している。エスニック文化や悪魔崇拝の儀式などが事件の背景にあるとギデオンの学者としての好奇心が刺激される。アシスタントはギデオンの娘ズィーナで秘書のキャスリーンと共に彼の仕事をサポートする。原作のギデオン・オリバーはアフリカ系アメリカ人ではないが『愛と青春の旅立ち』『アイアン・イーグル』のルイス・ゴセット・ジュニアが演じることで、立ち回りもするタフなアマチュア探偵に変更された。

CAST:
ギデオン・オリバー教授(ルイス・ゴセット・ジュニア)
ズィーナ(シャリ・ハーディ)

DVD&ビデオ情報:
「ブラック・ギデオン/N.Y.事件簿」1
「ブラック・ギデオン/N.Y.事件簿」2
「ブラック・ギデオン/N.Y.事件簿」3
「ブラック・ギデオン/N.Y.事件簿」4
「ブラック・ギデオン/N.Y.事件簿」5
字幕スーパー(国内版VHS)廃版

番組ガイド:「コルディッツ大脱走」

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「コルディッツ大脱走」Colditz はBBCとユニバーサルTVの共同制作によるVTR撮りの60分ミリタリードラマで、「コルディッツ大脱走」という邦題が同じ脱走を扱った映画『大脱走』と似ていますが内容は随分と違ったものです。「コルディッツ大脱走」のドラマ化は1954年にジョン・ミルズとリック・ポートマンが主演した映画『コルディッツ物語』と実際にコルディッツ城から脱走者パット・リードの回想録のベストセラーに由来しています。1972年から1974年にBBCで放映され、第1話を1550万人という視聴者が観たことで、制作本数が当初の15本から28本に追加されました。日本ではアメリカより早く1974年10月から日本テレビ系で26本が放送されましたが2本は未放映のままです。ライプチヒ近郊の断崖にあるコルディッツ城はナチの捕虜収容所である。ここに集められた連合軍捕虜とドイツ軍保安将校との確執、脱走計画を立てては失敗、また挑戦する者、挫折する者、精神を病んでいく者など過酷な現実が描かれます。"自由"と"解放"を求める彼らの脱走への信念は変わりません。サディスティックな将校による暴力描写も見られました。コルディッツ城での生活はテクニカル・アドバイザーをつとめたパット・リードの指導の元、リアリティを持って描かれていました。サイモン・カーター中尉(デヴィッド・マッカラム)やフィル・キャリントン中尉(ロバート・ワグナー)といった有名スターが出ているにも関わらず全体的に暗く重いドラマでした。マッカラムとワグナーの不仲説も出たりで、女性視聴者もイリヤやマンディのノリを望んでいたわけではないのでしょうが概ね不評だったようです。再放送があったのかどうか覚えていませんが、国内にフィルムはもう存在しないとのことです。

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CAST:
サイモン・カーター英空軍中尉(デビッド・マッカラム):野沢那智
フィル・キャリントン英空軍中尉=従軍記者(ロバート・ワグナー):城達也
グラント英陸軍大尉(エドワード・ハードウィック) →ワトソン君
ジョン・プレストン英空軍中尉(ジャック・ヘドリー)
ディック・プレイヤー英海軍中尉(クリストファー・ニーム)
収容所所長(バーナード・ヘプトン)
ハウプトマン・ウルマン監視将校(ハンス・メイヤー)
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プレミアテレビ:「サルベージワン」Salvage 1

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「サルベージワン」Salvage 1 は、パイロットTVムービー Salvage 1 の好評からシリーズ化された60分のSFドラマで、1979年にABCから放映された。日本ではパイロット版TVムービーだけが「宇宙清掃株式会社/NASAもビックリ!廃品再生手作りロケット月面着陸!」の題名でTV放映されている。パイロット版では自動車解体屋の親父ハリー・ブロデリックが、NASAのアポロ宇宙船が月面に残していった機材や月面走行車などを回収して大儲けすること思いつき、予算削減のリストラでNASAをクビになった技術者や独自理論の天才科学者の協力で、ロケット=バルチャー号を完成し月に向かう物語であった。TVシリーズになると人工衛星の落下事件や第二次大戦時で行方不明の軍用機の捜索など面白そうなエピソードもあるのだが、18エピソードで終了してしまった。ハリー役を「マトロック」のアンディ・グリフィスが演じている。

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CAST:
Harry Broderick (Andy Griffith)
Skip Carmichael (Joel Higgins)
Melanie Slozar (Trish Stewart)
Agent Jack Klinger (Richard Jaeckel)
Lorene (Jacqueline Scott)
Mack (J Jay Saunders)
Michelle Ryan (Heather McAdam)

番組ガイド:「素敵なタミー」

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「素敵なタミー」Tammy は、もともとデビー・レイノルズ主演の Tammy and the Bachelor ,サンドラ・ディー主演の Tammy Tell me True ,Tammy and The Doctor の3本がつくられたシリーズ映画で、Tammy and The Doctor は『タミーとドクター』の邦題で日本でも公開されている。1965年にABCから放映され、日本では1968年に日本テレビから放映された30分青春コメディーである。1967年にはデビー・ワトソン主演でTVムービー Tammy and the Millionaire も放映された。祖父のもとでアヒルやガチョウに囲まれて育った田舎娘のタミーは、故郷ミシシッピーから都会へ出て秘書をめざすが、無邪気で可愛くて優しいタミーはたちまち皆の人気者になるという物語。タミー役は「カレン」のデビー・ワトソンが演じている。放映当時は池田さちよが週刊マーガレットに「素敵なタミー」の漫画を連載している。

CAST:
タミー・タールトン(デビー・ワトソン)
posted by Rambaldi at 14:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組ガイド・青春 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

番組ガイド:「カレン」

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「カレン」Karen は、1964年にNBCから「90ブリストルコート」という90分のコメディ番組枠を構成する一編として「Harris Against The World」「Tom, Dick and Mary」と共に放映された30分青春コメディです。「90ブリストルコート」というのは、共有プールを持つアパートメントブロックで3軒並んだそれぞれが「Harris Against The World」「Tom, Dick and Mary」「カレン」各番組の舞台として登場しました。(3番組に物語上の関連性は一切ない)日本では1965年にフジテレビから「カレン」が単独で放映されました。中流家庭であるスコット家は、厳格だが物わかりのいいパパのスティーブ、優雅で魅力的なママのバーバラ、長女でおしゃまな高校生のカレン、おませで茶目っ気たっぷりな次女のミミの4人です。大人になろうと背伸びをしている16歳の少女カレンが、家族および社会生活の中で成長していく姿を描いており、チャーミングで愛らしい容姿と素晴らしい表現力を持ったカレン役デビー・ワトソンの魅力がポイントです。デビー・ワトソンは1965年には「素敵なタミー」にも主演しています。デビッド・ロウ三世役で若い頃のリチャード・ドレイファスが出演しています。オリジナルの番組主題歌はビーチ・ボーイズが歌っている。

CAST:
カレン・スコット(デビー・ワトソン):丘さとみ →東映のお姫様女優
スティーブ・スコット(リチャード・デニング)
バーバラ・スコット(メリー・ラ・ロッシュ)
ミミ・スコット(ジーナ・ギレスピー)
デビッド・ロウ三世(リチャード・ドレイファス)
posted by Rambaldi at 12:53| Comment(5) | TrackBack(0) | 番組ガイド:コメディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

番組ガイド:「ミスター・ノバック」

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「ミスター・ノバック」Mr. Novak は、1963年にNBCから放映され、日本でも1963年に日本テレビから放映された60分の学園青春ドラマである。ロサンジェルスのダウンタウンにあるジェファーソン・ハイスクールを舞台に、生徒にとって良き教師であると共に良き友人でありたいと考える熱血教師ジョン・ノバックが、生徒と積極的にコミュニケーションをとり、彼らと一緒になってトラブルや悩みを解決していく。ジェファーソン・ハイスクールは架空の学校で、実際のロケはジョン・マーシャル・ハイスクールで行われ、同校の生徒が多数出演している。ノバック役を「ロングストリート」のジェームズ・フランシスカスが演じている。

CAST:
ジョン・ノバック(ジェームス・フランシスカス):西沢利明
アルバート・ヴェイン校長(ディーン・ジャガー):有馬昌彦
posted by Rambaldi at 10:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組ガイド・青春 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月14日

プレミアテレビ:「クォーターマス」

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ナイジェル・ニールの脚本をBBCがミニシリーズでドラマ化したのが「クォーターマス」シリーズである。宇宙開発に携わっている初老の科学者バーナード・クォーターマスが、宇宙からやってくる怪物と対決するSFドラマである。1953年に「クォーターマス・エクスペリメント」The Quatermass Experiment が放映された。宇宙から帰還した探査ロケットには乗員3名の内、2名が行方不明、1名は身体に変調をきたしており入院する。実験の責任者であるクォーターマスの調査で、未知の宇宙生命体が乗員を襲い吸収していたことがわかる。病院を抜け出した宇宙飛行士は、吸収すべき獲物を求めてロンドンを徘徊する。SFとホラーが融合した「クォーターマス・エクスペリメント」は大変な話題となり、1955年にハマーフィルムが映画版リメイクを制作し、日本でも『原子人間』の邦題で公開された。1955年には第2作「クォーターマスU」Quatermass II が放映された。宇宙から飛来した小隕石に隠れたタール状の異星生物が徐々に人類を洗脳する。第2作も映画版リメイクが制作されたが日本では未公開のまま後年『宇宙からの侵略生物』の題名でビデオリリースされた。1959年には第3作「クォーターマスと穴」Quatermass and the Pit が放映された。ロンドンの地下鉄工事現場で発掘された奇妙な物体は昆虫型火星人の宇宙船であった。第3作は1967年に映画版リメイクが制作され、日本では『火星人地球大襲撃』の題名でTV放映された。「クォーターマスと穴」から20年後の1979年、完結編にあたる第4作「クォーターマス・コンクルージョン」The Quatermass Conclusion がITVから放映された。人間の生命力を常食とする宇宙人の陰謀にクォーターマス教授と電波天文学者ジョー・カップが立ち向かう。TVシリーズの1〜3はDVDやビデオでは見られないが、TVシリーズの4と映画版リメイクの3作品は観ることができる。

CAST:
1:Professor Bernard Quatermass (Starred Reginald Tate)
2:Professor Bernard Quatermass (John Robinson)
3:Professor Bernard Quatermass (Starred Andre Morell)
4:Professor Bernard Quatermass (Sir John Mills)

DVD&ビデオ情報:

『原子人間』(国内盤DVD)

『宇宙からの侵略生物』(国内盤DVD)

『火星人地球大襲撃』(国内盤DVD)

The Quatermass Conclusion(アメリカ盤DVD)
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番組ガイド:「青春の河」「若者の河」

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「青春の河」「若者の河」 It's a Man's World は、1963年にNBCから放映され、日本では1965年にフジテレビから放映された。オハイオ州コーデラは、100年以上の歴史を持つ大学と街を流れる河を誇りとする小都市である。"象"と呼ばれるハウスボートで共同生活をおくる育ちも性格も違う4人の若者(ボートの持ち主トム・トム、彼の大学仲間のウェス、ウェスの弟ハウイ、ボーン)の人生を通して若者の哀歓を描いた60分の青春ドラマである。ウェス・マカーリー役を「ルート66」のグレン・コーベット、バーン・ホッジス役を「決闘シマロン街道」のランディ・ブーンが演じている。

CAST:
トム・トム・デウィット(テッド・ベッセル):市川治
ウェス・マカーリー(グレン・コーベット):広川太一郎
ハウイ・マカーリー(マイケル・バーンズ)
バーン・ホッジス(ランディ・ブーン)
posted by Rambaldi at 09:27| Comment(19) | TrackBack(0) | 番組ガイド・青春 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

番組ガイド:「爆発!デューク」

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「爆発!デューク」The Dukes of Hazzard は、1979年〜85年までCBSで放映され、日本では1980年にフジテレビから放映された。ミシシッピーの東、オハイオの南にある架空のハザード郡を舞台に、引退したおじさんの農場で一緒に暮らしている元ストックカーレースドライバー=ボー・デューク、元海兵隊員=ルーク・デューク、ウェイトレスのデイジー・デュークの3人のいとこ同士が、愛車の69年型ダッジチャージャーで悪徳保安官ロスコー・P・コートレーンのパトカーやボスのJ・D・ホッグのキャデラックが毎回派手なカーチェイスを繰り広げる60分のコメディアクションドラマである。一時期、ボー役ジョン・シュナイダーとルーク役トム・ウォパが番組降板を表明します。(同時期にアニメ版の The Dukes of Hazzard に声の出演をしています)制作会社は替わりにコイ・デュークとヴァンス・デュークという別のいとこを登場させました。(「マーベリック」のケースに似てますネ)これが視聴者の反発を買い、視聴率も下がってきたため制作会社はジョン・シュナイダー&トム・ウォパ側と和解し二人は番組に復帰します。番組終了後の1997年に The Dukes of Hazzard : reunion! 、2000年に The Dukes of Hazzard : Hazzard in Hollywood の2本のリユニオンTVムービーが制作され、後者は「爆発!デューク ハリウッドへ行く」のタイトルでWOWOWから放映されました。2005年8月に映画版リメイクの The Dukes of Hazzard が全米公開され初登場第1位となりました。

CAST:
ボー・デューク(ジョン・シュナイダー):神谷明
ルーク・デューク(トム・ウォパ):富山敬
デイジー・デューク(キャサリン・バック)
アンクル・ジェシー・デューク(デンバー・パイル)
ロスコー・P・コートレーン(ジェームス・ベスト)
J・D・ホッグ(ソレル・ブーク)

BOOK情報:

The Dukes of Hazzard : The Unofficial Companion(洋書)

CD情報:

The Dukes of Hazzard オリジナルサウンドトラック(輸入盤CD)

DVD&ビデオ情報:

The Dukes of Hazzard Pilot Tv Episode (アメリカ盤DVD)

The Dukes of Hazzard - The Complete First Season(アメリカ盤DVD)

The Dukes of Hazzard - The Complete Second Season(アメリカ盤DVD)

The Dukes of Hazzard - The Complete Third Season(アメリカ盤DVD)

The Dukes of Hazzard - The Complete Fourth Season(アメリカ盤DVD)

Dukes of Hazzard Reunion(アメリカ版VHS)

トーイ情報:
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1-18 Dukes of Hazzard Dodge Charger General Lee Diecast Ertl

番組ガイド:「マイアミの戦慄」

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「マイアミの戦慄」Miami Undercover は、1961年にシンジケーション局で放映され、日本では1961年にテレビ朝日から放映された30分の探偵アクションドラマである。観光都市マイアミのホテル協会に所属する探偵ジェフ・トンプソンが、ボクサーあがりの助手ロッキーと様々な事件やトラブルを解決していく物語である。

CAST:
ジェフ・トンプソン(リー・ボーマン):田口計
ロッキー(ロッキー・グラチアノ)

番組ガイド:「ママは太陽」

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「ママは太陽」The Doris Day Show は、1968年〜73年までCBSで放映され、日本では1970年にNHKから放映された30分コメディである。この番組はシーズン毎にシチュエーションが変更され、第1シーズンはドリス・デイ扮する未亡人ドリス・マーチンが、幼い二人の息子(ビリー&トビー)とメイドのアギーを連れ、ニューヨークから南西部にある父親バックの牧場に移り住み、自然の中で巻き起こる日常の騒動をハートフルに描いた物語でした。ドリス・デイはジャズ歌手から映画女優へと飛躍したスターで、番組主題歌はヒッチコックの『知りすぎていた男』でおなじみの♪ケ・セラ・セラで、もちろん彼女が歌っています。

CAST:
ドリス・マーチン(ドリス・デイ)
バック・ウェッブ(デンバー・パイル)
アギー・トンプソン(フラン・ライアン)
ビリー・マーチン(フィリップ・ブラウン)
トビー・マーチン(トッド・スターク)

DVD&ビデオ情報:

The Doris Day Show - Season 1(アメリカ盤DVD)

The Doris Day Show - Season 2(アメリカ盤DVD)
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番組ガイド:「警察犬キング」

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「警察犬キング」Sergeant Preston of the Yukon は、人気ラジオドラマからTVシリーズ化でされたもので、1955年にCBSから放映され、日本では1961年にTBSで放映された30分のポリスアクションドラマである。1890年代のカナダ、ゴールドラッシュのユーコン河流域を舞台に北西騎馬警官隊のプレストン軍曹が、愛犬=エスキモー犬のユーコン・キングや愛馬=レックスと共に無法者や犯罪者に立ち向かい治安維持をはかっていく物語である。邦題から犬が主人公の動物ドラマみたいであるが、あくまで主人公はプレストン軍曹でアメリカでの放映当時はランチボックスやレコードも発売された人気ヒーローで、今でもサージェントプレストンと云えば騎馬警官の代名詞になっている。

CAST:
プレストン軍曹(リチャード・シモンズ)

DVD&ビデオ情報:

Sergeant Preston of the Yukon Volume One(アメリカ盤DVD)

Sergeant Preston of the Yukon Volume Two(アメリカ盤DVD)

番組ガイド:「縮小人間ハンター」

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「縮小人間ハンター」The World of Giants は、1959年にシンジケーション局で放映され、日本では1960年にテレビ朝日から放映された30分のSFドラマである。ロケットエンジンの燃料中毒から15センチの小人となってしまったアメリカの諜報員メル・ハンターが、相棒ビル・ウィンターズのブリーフケースに潜んで諜報活動に従事する物語で、巨大な鋏や針や鉛筆や家具などは1957年のSF映画『縮みゆく人間』のセットを使って撮影されている。ハンター役を「密林王国ダクタリ」のマーシャル・トンプソンが演じている。

CAST:
メル・ハンター(マーシャル・トンプソン)
ビル・ウィンターズ(アーサー・フランツ)
posted by Rambaldi at 02:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組ガイド:SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

番組ガイド:「ドクター・ホイットマン」

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「ドクター・ホイットマン」The Psychiatrist は、1970年のパイロットTVムービー「精神科医」 God Bless The Children からシリーズ化され、1971年にNBCの「フォー・イン・ワン」の1編として「マクロード警部」「サンフランシスコ大空港」「四次元への招待」と交互に放映された60分メディアカルドラマである。日本では「精神科医」がTVKで、シリーズは1973年にテレビ朝日から放映されている。「インベーダー」のロイ・シネス扮する精神科医ジェームズ・ホイットマンが現代人の抱える心の問題を救っていく姿を描いている。

CAST:
Dr.ジェームズ・ホイットマン(ロイ・シネス)
Dr.バーナード・アルトマン(ルーサー・アドラー)
posted by Rambaldi at 02:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組ガイド:医者・看護婦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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