2005年08月15日

番組ガイド:「コルディッツ大脱走」

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「コルディッツ大脱走」Colditz はBBCとユニバーサルTVの共同制作によるVTR撮りの60分ミリタリードラマで、「コルディッツ大脱走」という邦題が同じ脱走を扱った映画『大脱走』と似ていますが内容は随分と違ったものです。「コルディッツ大脱走」のドラマ化は1954年にジョン・ミルズとリック・ポートマンが主演した映画『コルディッツ物語』と実際にコルディッツ城から脱走者パット・リードの回想録のベストセラーに由来しています。1972年から1974年にBBCで放映され、第1話を1550万人という視聴者が観たことで、制作本数が当初の15本から28本に追加されました。日本ではアメリカより早く1974年10月から日本テレビ系で26本が放送されましたが2本は未放映のままです。ライプチヒ近郊の断崖にあるコルディッツ城はナチの捕虜収容所である。ここに集められた連合軍捕虜とドイツ軍保安将校との確執、脱走計画を立てては失敗、また挑戦する者、挫折する者、精神を病んでいく者など過酷な現実が描かれます。"自由"と"解放"を求める彼らの脱走への信念は変わりません。サディスティックな将校による暴力描写も見られました。コルディッツ城での生活はテクニカル・アドバイザーをつとめたパット・リードの指導の元、リアリティを持って描かれていました。サイモン・カーター中尉(デヴィッド・マッカラム)やフィル・キャリントン中尉(ロバート・ワグナー)といった有名スターが出ているにも関わらず全体的に暗く重いドラマでした。マッカラムとワグナーの不仲説も出たりで、女性視聴者もイリヤやマンディのノリを望んでいたわけではないのでしょうが概ね不評だったようです。再放送があったのかどうか覚えていませんが、国内にフィルムはもう存在しないとのことです。

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CAST:
サイモン・カーター英空軍中尉(デビッド・マッカラム):野沢那智
フィル・キャリントン英空軍中尉=従軍記者(ロバート・ワグナー):城達也
グラント英陸軍大尉(エドワード・ハードウィック) →ワトソン君
ジョン・プレストン英空軍中尉(ジャック・ヘドリー)
ディック・プレイヤー英海軍中尉(クリストファー・ニーム)
収容所所長(バーナード・ヘプトン)
ハウプトマン・ウルマン監視将校(ハンス・メイヤー)
posted by Rambaldi at 17:18| Comment(31) | TrackBack(0) | 番組ガイド:戦争・軍隊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「コルディッツ大脱走」のDVDが出たというブログ記事を見たのですが本当でしょうか。
Posted by ヒルツ大尉 at 2005年05月29日 23:18
確かに「Colditz」というイギリス盤DVDが発売されていますが、「コルディッツ大脱走」ではなく戦争捕虜となりコルディッツ城におくられた将校のラブロマンスを描いた185分=前後編のTVムービーで2005年にイギリスで放映されたものです。「バンド・オブ・ブラザース」のダミアン・ルイスと『サンダーバード劇場版』のソフィア・マイルズらが出演しています。
Posted by Rambaldi at 2005年05月30日 00:08
★最後の2話の録画を家庭用VHSで残しています。

なんとストレイカー司令官役の人が
アメリカ人軍層役で出演していて
声も広川太一郎さんです。
ジェレミー・ケンプも出演していて
豪華キャストですが、地味なドラマでした。
Posted by aatw at 2006年07月02日 03:09
「コルディッツ大脱走」中学生の時「ピート&マック」のあとの土曜深夜観ていました。ワグナーのようなソフィスティケーティドな大人になりたいと思いつつ40代半ばになってしまいました。DVD「ハート&ハート」とVHS「スパイのライセンス」は最近手に入りましたが、「コルディッツ」あきらめてました。最終2話でもうらやしいですね。開放されたエピソードでしたか?ワグナーもでていましたか?もう忘れてしまいました。
Posted by ドクター・キャリントン at 2006年08月23日 13:01
コルディッツ大好きでした。丁度最後のとき修学旅行にあたってしまい見ることが出来なかったのですが。。沖縄では放送されてなかったみたい。。二年後くらいに再放送がありまして、こちらは昼間放映してました。しっつかり最後まで見ました。ドイツ軍将校のモーン少佐が大好きだったので、恥ずかしながらテレビ
を写真に撮りました。アンソニーバレンタインという俳優さんでした。最後はモーン少佐が私服に着替えて逃げてしまうのですよ。連合軍が迫ってきているのでいやに捕虜になれなれしくしたり、、。その再放送以来放映は、されてないと思います。またみたいです。モーン少佐大好き☆
Posted by モーン少佐の愛人 at 2007年02月10日 11:19
「コルディッツ大脱走」・・・そうそう、土曜日の深夜に日テレ系で放送してましたね。当時中1だった私は両親に早く寝ろ!と諭され、泣く泣く自分の部屋の押入れに小型テレビを持ち込み、真っ暗な中で音を立てないようにイヤーホーンで聞きながら見てました。

カッパブックスの原作を2巻持ってますが、テレビとは一味違った感じでした。

今でも印象に残っているのは、コルディッツ村の教会の聖歌隊に参加したフランス兵が、恋に落ちたドイツ娘の手伝いで脱走するという話です。(この娘は最後にゲシュタポに逮捕されてしまう)

モーン少佐の声は井上真樹夫(石川五ェ門)氏でしたが、少し冷たい感じがいい味出してました。
最後に馬車の下にぶら下がりながら、収容所を逃げ出すとのが、何とも滑稽でした。

日本で未放送の2話とは、どのような話なのでしょう?・・・何方かご存知ですか?

Posted by ERの「カーター大尉」 at 2007年02月12日 21:54
私も中学生の時代に、毎週欠かさず見ていました。あの頃の戦争映画にはないホームドラマのような高画質の映像に感動しました。いつかはコルディッツ城を訪れてみたいと思ったものです。モーン少佐って、生粋のゲルマン民族みたいなクールな感じの俳優ですよね?同じようなファンの方がいることを知っただけでも嬉しいです。私も大切にカッパブックスの2冊を持っていますが、DVD化してほしいと思っています(だけど、買う人は少ないだろうなぁ)。
Posted by コルディッツ・フリーク at 2007年03月31日 23:25
毎週ワクワクしながら見てました。
元保険会社の堅物ウルマン大尉が当初の警備責任者だったかな?
新たに着任した空軍のモーン少佐が所長に視力が良いのを誉められているのを横目に持前の無表情で受け流してました。
Posted by at 2007年04月07日 11:32
あ、プレストンは中佐だったんじゃ?
Posted by ナチの犬 at 2007年04月07日 11:36
ウルマン大尉は、前任者がアル中で、その後任としてコルディッツへ赴任してきたはずです。
初めて所長と会った時、両手を床につけさせられたり、壁に貼られた地図に記された小さい地名を読ませられたりして、それが出来たので誉めれられたと記憶してます。(何で?)

「プレストン中佐」は英軍側の責任者でしたね。確か救急車を運転していた奥さんが交通事故にあったことを知り、捕虜の責任者でありながら脱走しようとして捕まってしまった話もあったような・・・。捕虜側の責任者として収容所所長と度重なる交渉を務めたりと「頼れる親父さん的」存在でした。
Posted by ERの「カーター大尉 at 2007年04月08日 00:53
ウルマン大尉は、前任者がアル中で、その後任としてコルディッツへ赴任してきたはずです。
初めて所長と会った時、両手を床につけさせられたり、壁に貼られた地図に記された小さい地名を読ませられたりして、それが出来たので誉めれられたと記憶してます。(何でそれくらいで?)

「プレストン中佐」は英軍側の責任者でしたね。確か救急車を運転していた奥さんが交通事故にあったことを知り、捕虜の責任者でありながら脱走しようとして捕まってしまった話もあったような・・・。捕虜側の責任者として収容所所長と度重なる交渉を務めたりと「頼れる親父さん的」存在でした。
Posted by ERの「カーター大尉」 at 2007年04月08日 00:55
初めてここに来ました。私も中学生の頃コルディッツ大脱走を毎週楽しみにしていた一人です。カドカワブックス2冊も持っていました。あれから35年、ふと思い出して検索してここにたどり着きました。
同じような経験・思いをしていた人がたくさんいたことが嬉しいですね。
本放送も深夜でしたが、その2〜3年後にもっと遅い時間に再放送していた事に番組終盤になるまで気づかず、最初から見直せなかったことを残念に思ったものです。昼間も再放送していたとの書き込みもありますが、それは気がつかなかったな。
もう再放送やDVD化はありえないのかな?是非もう一度見てみたいですね。
みなさんも書かれていますが、私にとってもやはり印象が一番強いのはモーン少佐。収容所長とは違った冷酷さの中に一種のかっこよさがあり、また逆にヒトラーと握手している写真を隠して平服で馬車の下につかまり脱出するといった落差。主役側の英米捕虜とは違った魅力がありました。ところで、うろ覚えの記憶ですから私が間違っているのかもしれませんが、モーン少佐は国防軍ではなくSSの将校ではありませんでしたっけ?

こちらはもう古いブログだから、新たな書き込みはもうないかな?でも、また時々は来てみますね。よろしくお願いします。
Posted by RAFもLuftwaffeも大好きさ at 2009年05月02日 10:40
モーン少佐がSS(武装親衛隊)、ウルマン大尉がWH(国防軍)だったように思います。

SSは冷酷非情というイメージもありましたが、モーン少佐は正にSSのイメージにピッタリという感じですね。
Posted by コルディッツ・フリーク at 2009年06月07日 01:27
コルディッツの記事を見て、思わず、投稿しております。
私も見ておりました。高校生でした。
いくつかは、録音したりして、何度も聴いてました。
あの、音楽が好きで、オープニング・テーマを、ピアノで弾こうと、がんばったのを憶えてます。
私にとっては、パットとディックが、脱走に成功する、2話、か3話の続き物、あれが一番印象に残ってます。

そして、最後の2話は、もちろん、感動しました。
Posted by ヒューベリオン at 2009年07月13日 02:46
コルディッツを探してここにきました
私は、当時、中学生くらいだったと思いますが
ビデオはなかったので、カセットテープに録って
最終話がいまだに残っています。
何とか、DVDで見てみたい番組です
本も持ってましたよ
たぶん、実家にあると思います
Posted by ぶらっくないと at 2009年11月25日 22:23
結構根強いファンがいるのでびっくりしました。

印象的なのは、ポーランド人将校の内部処刑を阻止する
ため内部で騒ぎを起こしたときにプレストン中佐と所長の
阿吽の呼吸でした。
「君を三日間の営巣入りを命ずる」
でも、お互いの中ではお互いの示しを付けるためという
のが読めたのが子供心でわかりました。
Posted by マーべリック at 2011年09月06日 06:04
はじめまして実は、最近と言っても、1,2年前かな?DVDを入手しました。その方法については某有名動画サイトモゴモゴとしか言えません。(宣伝じゃないです。それに、今はどうなっているかわかりません。ちなみ、英語です)
僕が好きだったエピソードは、英国人精神科医が精神を病んだ風を装って故国へ送還される話です。
ドイツ兵の中に、弟がやはり精神を病んだ人がいて、精神科医を色々試すんですが、最後に、彼の中に自分の弟を見てか、彼を抱いて泣きだすんです。
残念ながら僕が購入したDVDでは衝撃のラストが切れていて見れませんでした・・・
Posted by コルディッツ行った at 2012年01月08日 08:44
すみません・・・
イギリスのアマゾンで普通に買えますね・・・
Posted by at 2012年01月08日 09:08
コルディッツのCD/DVDDVDとっても欲しいです。
Posted by サニー at 2012年03月18日 20:40
サニーさん!DVD、アマゾンUKで3,4千円ぐらいです!
英語、わからなくても、ストーリーうろ覚えで何とか楽しんでます。
ちなみに、コルディッツ城では、最近、作ったまま飛ばさなかったグライダーを飛ばすイベントがあったようです。
Posted by at 2012年03月29日 04:46
You Tube に、全エピソード上がってるみたいですね。
グライダー飛ばしたイベントのも出てました。
Posted by at 2012年03月29日 05:18
このドラマはビデオ撮影で、当時のビデオキャメラの性能はフィルム撮影と比べて(特にスタジオ撮影が)かなり悪かったのが印象に残っている。
Posted by ホゲラ at 2012年04月17日 15:42
最終回でしたか、ロバートボーン(役名は忘れました)が連合軍に収容所が有ることを伝えようと、一旦脱走して連合軍のキャンプに行き、場所を教えるためにそこにいた若造の兵士に最初に自分の認識番号を伝えるも信用されませんでした。
やがて話しているうちに本物の連合軍兵士であることがわかり、後日連合軍が勝利してその若造が聞いた場所を頼りに「ここかな?」という風に収容所の扉を開けてふらっと入ってきた時のロバートボーンを始め、兵士達の大歓喜の様子がとても印象的でした。

精神を病んだ風を装って脱走した兵士は本当に病んでしまいましたね。
奥さんから手紙が来て、脱走成功にみんな喜んだけど、「精神病院に入院しています」と読んだところで、みんなショックを受けていました。

中学生の感受性の鋭い頃に見たドラマなので、色々と心に残っています。
Posted by ROADMAN at 2015年01月28日 21:18
もう一度観たいです!
Posted by しなもん at 2015年03月03日 00:11
ぜひDVDを出してもらいたい作品です。ところで、私もモーン少佐のファンでしたが、SSではなく、空軍少佐でした。たしかアンソニーバレンタインとい俳優だったと記憶しております。
Posted by モーン少佐 at 2015年06月01日 21:27
コルディッツ大脱走は深夜に放送されていた番組でしたが、頑張って起きて観ていまして、おぼろげに記憶が残っています
さんざん捕虜をいたぶっていたモーン少佐が、連合軍の進撃で収容所が解放寸前になったとき、馬車の下にしがみついて”脱走”する姿は覚えています
フィルは参戦前のアメリカ軍の記者で、暗号文のからくりがドイツ側にばれて拷問に遭って、収容所に入り、一旦出てから、また、捕まって戻ってきたような記憶があります
精神病患者のふりをして見事にイギリスまで”脱走”に成功したものの、本当の精神病を患った話では、最後にプレストン中佐が、”この種の作戦は一切禁止する”と、捕虜の面々に命令したのは印象的でした
個人的には、捕虜の意図を理解しながら、自分の職責を全うし、連合軍により解放されたときに、毅然とした態度で、収容所を明け渡した収容所所長が好きでした

いい番組でしたね
Posted by よしの at 2015年10月03日 21:25
コルディッツ大脱走は深夜に放送されていた番組でしたが、頑張って起きて観ていまして、おぼろげに記憶が残っています
さんざん捕虜をいたぶっていたモーン少佐が、連合軍の進撃で収容所が解放寸前になったとき、馬車の下にしがみついて”脱走”する姿は覚えています
フィルは参戦前のアメリカ軍の記者で、暗号文のからくりがドイツ側にばれて拷問に遭って、収容所に入り、一旦出てから、また、捕まって戻ってきたような記憶があります
精神病患者のふりをして見事にイギリスまで”脱走”に成功したものの、本当の精神病を患った話では、最後にプレストン中佐が、”この種の作戦は一切禁止する”と、捕虜の面々に命令したのは印象的でした
個人的には、捕虜の意図を理解しながら、自分の職責を全うし、連合軍により解放されたときに、毅然とした態度で、収容所を明け渡した収容所所長が好きでした

いい番組でしたね
Posted by よしの at 2015年10月03日 21:26
すごく久しぶりに覗いてみました
大好き💛なモーン少佐様の俳優
アンソニー・バレンタイン様がおととしの12月に亡くなりました・・・パーキンソン病だったそうです
TVドラマニュールンベルグ裁判に出たのが最後かしら・・・こちらでは連合国側の役でしたね。

アンソニー・バレンタイン様のご冥福をお祈りいたします
Posted by モーン少佐の愛人 at 2017年01月31日 06:46
コルディツ大脱走好きの方々に出会えて感激です。私も深夜放送を視ていた同世代で収容所長とウルマン大尉の大ファン、将来はドイツ陸軍歩兵将校になることを夢見ていました。40年以上経ち結局日本人オヤジになってしまいましが、憧れのコルディツ城には2回行きました。
余談ですが、ウルマン大尉のモデルになったエッガース大尉の前任地ホーンシュタイン城も元捕虜収容所でコルディツ城に劣らぬ重厚な城郭です。コルディツから車で1時間位なので機会があれば是非訪れてください。
Posted by at 2017年05月30日 17:34
先月27日、コルディツ収容所長を演じられた俳優バーナード・ヘプトン氏が92歳で逝去されました。同氏の威厳と品格、そしてウルマン大尉の謹厳実直さは私のドイツ陸軍将校への憧れの源泉になっています。ウルマン大尉役のハンス・メイヤー氏はご健在ですが、ヘプトン氏と同年のご高齢、ヘプトン氏のご冥福と共にメイヤー氏のご長寿を衷心よりお祈り致します。
Posted by Takashi at 2018年08月08日 12:41
こんにちは。中学生くらいの時に深夜放送で見たのを、おぼろげながら覚えています。Youtubeで"Colditz"で検索するとでてきます。ただし日本語字幕吹替なしのオリジナルの英語版です。英語のヒアリングの練習のつもりで見ました。何十年かぶりにみて驚いたのは、考証の正確さです。ドイツ軍の軍服はすべて忠実に再現されてます。所長(大佐)とウルマン大尉は国防軍(の中の陸軍)所属です。モーン少佐は空軍所属です。スターリングラードで戦功をあげたが、負傷したので国内になったとのことでした。襟章のダークグリーンの兵科色は管理部門をあらわしています。SS(親衛隊)の軍服、階級章もすべて規定通りでした。なお、所長とウルマン大尉(予備役から招集された)の肩章の台布の色が白なので歩兵出身だとわかります。さすが、BBC(イギリスのNHK)感心しました。
Posted by ドイツ軍マニア at 2020年07月25日 23:16
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