2004年05月14日

番組ガイド:「秘密命令」「秘密諜報員ジョン・ドレイク」 

  
  
「秘密命令」DengerMan も「秘密諜報員ジョン・ドレイク」Secret Agent もNATO(北大西洋条約機構)の諜報員ジョン・ドレイクのヨーロッパ各地での諜報活動を描いたスパイドラマです。「秘密命令」は1960年〜61年にモノクロ39話が放映、日本では1960年からテレビ朝日系で放映されました。映画『007/ドクター・ノオ』の公開が1962年ですから 「秘密命令」は007よりスパイドラマの映像化という点で先輩にあたるわけです。「秘密命令」のヒットでパトリック・マックグーハンは「セイント天国野郎」のロジャー・ムーアと並んでジェームズ・ボンド役の候補にもなっています。007の世界的ヒットにより多くのスパイドラマがブラウン管に登場しました。「0011/ナポレオン・ソロ」は1964年9月22日にNBCから放送が始まりました。そしてイギリスでは「秘密命令」の60分拡大版である「秘密諜報員ジョン・ドレイク」モノクロ45話を1964年〜67年まで放送、アメリカでは1965年4月3日からCBSで「秘密諜報員ジョン・ドレイク」を放送、日本では1965年10月4日からフジテレビで放送されました。CBSでは「秘密命令」で耳なじみのあった Edwin Astley のテーマ曲 "High Wire" を使わず Johnny Rivers による主題歌 "Secret Agent Man" を使いました。メリハリのきいたエレキサウンドの主題歌は大ヒットし、番組の人気にも貢献しました。イギリスでは主題歌 "Secret Agent Man" はあまり評価されていないようです。「秘密命令」が「秘密諜報員ジョン・ドレイク」になって変わったのは小型カメラ,隠しマイクなどスパイ小道具の充実と脚本に深みが増したことでしょうか。パトリック・マックグーハンが撃ち合いよりも殴り合いを嗜好し、女性とのからみも極力排除したい意向は「秘密命令」時代から変わりませんでしたが、TV局の意向もあり妥協の結果が放映されたフィルムです。
  
  ← 1:39に注目
「秘密諜報員ジョン・ドレイク」の制作中から"退職したスパイが軟禁された秘密の場所から脱出をはかる物語"すなわち「プリズナーNO.6」の企画がはじまっていました。しかしパトリック・マックグーハンの主張で内容が複雑になり制作費の増大を招きます。「プリズナーNO.6」終了後に再開するはずだったジョンドレイクの新シリーズは制作中止となってしまいます。よく云われる"ジョン・ドレイクはNO.6はなのか?" マックグーハン本人は否定していますが制作スタッフのジョージ・マークスは認めています。"「プリズナーNO.6」のオープニングタイトルでNO.6のファイルがアップになる場面の顔写真は「秘密諜報員ジョン・ドレイク」の宣伝スチールなんだよ" 「秘密命令」も「秘密諜報員ジョン・ドレイク」も「プリズナーNO.6」もジョン・ドレイクというスパイを描いたサーガなんですね。
CAST:
「秘密命令」
ジョン・ドレイク(パトリック・マックグーハン):酒井哲
「秘密諜報員ジョン・ドレイク」
ジョン・ドレイク(パトリック・マックグーハン):黒沢良 
posted by Rambaldi at 13:02| Comment(3) | TrackBack(0) | 番組ガイド:スパイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんてったって「ジョンドレイク」ですよ。
「ナポレオンソロ」も「モッズ特捜隊」も見てましたが本当のスパイは多分これだなあと思いながら画面にくぎづけでした。黒沢良の声もぴったりだった。知らない人が多く昔話でもあまり盛り上がらないのがザンネン。
Posted by さすらいびと at 2006年06月17日 21:44
2004年に初めて「プリズナー」見て以来、30年前から好きだったPMGが猛烈に気になりはじめ、目下Danger Manの資料を漁っています。昔から名前だけは知っていた(そしてハヤカワの小説は読んでいた)ジョン・ドレイクが見たい見たい〜。ケーブルTVでやってくれないならリージョン1のプレイヤーとアメリカ版のDVDを買っちゃおう、とひそかに決意しました。(でもお金ないのでいつになることやら。)
Posted by 青(せい) at 2006年09月18日 15:09
ついに買っちゃいました。Danger Man(1シーズン)とSecret Agent(2〜4シーズン)のボックスセット、リージョン1。なんとボックスセット2つ買うと安いほうがただ、という超気前の良い販売店を発見。
PMG若いなー。
Posted by 青(せい) at 2006年11月04日 22:31
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