2006年01月04日

番組ガイド:「保安官ニコルス」 

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ジェームズ・ガーナーが主演した「保安官ニコルス」Nichols は1971年にNBCで放映され、日本では1972年にテレビ朝日系で放映されている。ワーナーブラザースTVとガーナーのチェロキープロの共同制作によるコメディ調の60分ウェスタンドラマである。1914年のアリゾナ、銃嫌いの元軍獣医ニコルスが故郷に帰ってみるとニコルスの町は悪党ケッチャム・ファミリーが牛耳っていました。ニコルスはケッチャム(ジョン・ペック)から家族の土地を返してもらう代価として保安官になることを承知します。ニコルスの目標はこの町でいかに裕福になるかでした。どうやってケッチャムをはじめとした悪党どもの上前をはね、ファミリーを煙に巻くか?ニコルスの仲間は酒場の女給ルース(マーゴット・キダー)だけ、保安官助手のミッチ(スチュワート・マーゴリン)は抜け目のない男で敵か味方か?ニコルスの知恵と度胸VSケッチャム・ファミリーのせこい戦いが毎週展開します。この番組は新しい時代の西部劇を目指しており、ニコルスが乗るのも馬ならぬオートバイ、ケッチャムは自動車を乗り回し、町には自転車も走っているのがユニークです。ハーレーダビッドソンの第1号車は1906年に誕生しているので時代考証的には合ってます。番組の雰囲気はガーナーの西部劇『夕日に立つ保安官』『地平線から来た男』の延長線上にあり、ニコルスのすっとぼけたキャラはガーナーの真骨頂です。視聴率的にやや苦戦した「保安官ニコルス」は、NBCのテコ入れにより、最終エピソードでニコルスが死んでしまいます。そこへ双子の兄弟ジム・ニコルスが現れ、保安官を引き継ぐ形で終わります。来シーズンからパワーアップした「新・保安官ニコルス」が観られるはずが...何と番組は終了してしまいます。もっとも「保安官ニコルス」での経験と人脈が、次の「ロックフォードの事件メモ」につながるんですけどね。

CAST:
ニコルス(ジェームズ・ガーナー):羽佐間道夫
ルース(マーゴット・キッダー):増山江威子
ケッチャム(ジョン・ベック):大塚周夫
ミッチ(スチュワート・マーゴリン):雨森雅司
posted by Rambaldi at 18:03| Comment(1) | TrackBack(0) | 番組ガイド:西部劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「保安官ニコルス」を初めて観させていただきました。確かに会話のシーンだけでも『夕日に立つ保安官』調のキャラクターですよね。羽佐間道夫さんの吹替がまたたまりませんねえ。
Posted by ベッカーさん at 2006年01月06日 10:33
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