2005年03月28日

番組ガイド:「弁護士プレストン」「新・弁護士プレストン」

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1948〜58年にCBSで「Studio One」という60分のドラマアンソロジーが放映されていた。1955年に映画『十二人の怒れる男』のオリジナルにあたるTVドラマが放映されたことでも有名である。1957年に「The Defender Part-1&2」というドラマが放映された。殺人で告訴された若い被告ジョセフ・ゴードン(演じるのはスティーブ・マックィーン!)のために奮闘するローレンス・プレストン(ラルフ・ベラミー)とケネス・プレストン(ウィリアム・シャトナー)の親子弁護士の活躍を描いている。1961年の全米放送業協会の席上でFCCのミノー委員長が暴力番組の増加を"TVは一望の巨大な荒野のようだ"と批判した、いわゆるミノー発言から、ポリスドラマや探偵ドラマが減少し、医者や弁護士が主人公の良心番組が続々と制作された。『十二人の怒れる男』の脚本家レジナルド・ローズが制作総指揮にまわり、『十二人の怒れる男』で陪審員のひとりを演じたE・G・マーシャルの主演で制作したのが「The Defender Part-1&2」をベースにした「弁護士プレストン」The Defenders なのである。「弁護士プレストン」は、1961〜65年までCBSから放映され、日本では1962年からNHK教育テレビ、後にNHK総合テレビから字幕スーパーで放映された。ニューヨークはマンハッタンでプレストン&プレストン法律事務所を主宰する経験20年のベテラン弁護士=ローレンス・プレストンと法律学校を出て間もない若手弁護士ケネス・プレストンの親子が刑事事件の弁護依頼を受け、関係者への聞き取り現場や警察をまわり法廷で真実を追究していく60分の弁護士ドラマである。クライマックスは法廷場面であるが「ペリー・メイスン」とは違って推理の面白さより人間や社会を真っ向からとらえた社会派ドラマである。ロバート・リード扮するケネスが毎回、父親の広範囲な法律経験から学んでいく場面も印象深い。ロバート・リードは「マニックス」「ゆかいなブレディ家」の出演シリーズがある。ウィリアム・シャトナーは「弁護士プレストン」の2つのエピソード[The Invisible Badge][The Cruel Hook]で地方検事を演じており、これが「検事コスター」のパイロットとなった。

CAST:
ローレンス・プレストン(E・G・マーシャル)
ケネス・プレストン(ロバート・リード)

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1992年にロバート・リードがエイズで死去したため、ローレンス・プレストン役のE・G・マーシャルに次男のドン・プレストン役でボー・ブリッジスと孫娘M・J・プレストン役でマーサ・プリムトンが加わって1997年にユニオン版TVムービー The Defenders: Payback が放映され、1998年には「The Defenders: Choice of Evils」「The Defenders: Taking the First」が放映された。これらは「ディフェンダーズ1/新・弁護士プレストン」「ディフェンダーズ2/新・弁護士プレストン」「ディフェンダーズ3/新・弁護士プレストン」としてビデオリリースされ、WOWOWからは「新・弁護士プレストン/悲劇のレイプ事件」「新・弁護士プレストン2/誤認逮捕」「新・弁護士プレストン3/煽動」のタイトルで放映された。

CAST:
ローレンス・プレストン(E・G・マーシャル)
ドン・プレストン(ボー・ブリッジス)
M・J・プレストン(マーサ・プリムトン)

DVD&ビデオ情報:
「ディフェンダーズ1/新・弁護士プレストン」(国内版VHS)
「ディフェンダーズ2/新・弁護士プレストン」(国内版VHS)
「ディフェンダーズ3/新・弁護士プレストン」(国内版VHS)
posted by Rambaldi at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組ガイド:弁護士・検事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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