2005年06月11日

番組ガイド:「アンタッチャブル」

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1959年4月にABCから2週に渡って放映された「The Untouchables」は、新聞記者のオスカー・フレイリーが、エリオット・ネスの記憶と記録をもとにして書いた実話「アンタッチャブル」(ハヤカワ文庫)をドラマ化したものである。禁酒法が施行されていた1920年代のシカゴを舞台に、決して買収されることがなかったため"アンタッチャブル"と呼ばれた財務局所属の特別捜査官エリオット・ネスと彼が率いる特別捜査班が、政治家から弁護士,医者,警官と手をまわして、ガッチリ築き上げられた暗黒の帝王アル・カポネの犯罪組織に戦いを挑むアクションドラマであった。特にギャング対ギャング、ギャング対特別捜査班が、トミーガン(トンプソン短機関銃)をぶっと放す銃撃シーンの暴力描写が話題を呼んだ。ABCはTVシリーズ化を決定し、「The Untouchables」は再編集の上で劇場公開となり、日本でも1959年に『どてっ腹に穴をあけろ』The Scarface Mob のタイトルで公開されている。『どてっ腹に穴をあけろ』が「アンタッチャブル」の映画版と表記されているHPがあるが、厳密にはパイロット版を劇場公開したのである。
「アンタッチャブル」 The Untouchables は、1959年10月から4シーズンにわたって放映され、40%という高視聴率を維持し、1960年にはネス役のロバート・スタックがエミー賞最優秀主演男優賞を授賞している。日本では1961年にテレビ朝日から放映され30%以上の高視聴率をあげている。「アンタッチャブル」は、カポネが11年の懲役刑を宣告された後の物語で、カポネの後継者を窺うギャング同士の抗争の激化から、新たに特捜班を組織したエリオット・ネスとギャング団との攻防戦が描かれた。日本語版ではネス役の日下武史によるニヒルな吹替や黒沢良のニュース報道のようなドライな語り口が印象深い。
1987年のケビン・コスナー主演の映画版『アンタッチャブル』の後、1991年には、ロバート・スタック主演でリユニオンTVムービー「アンタッチャブル・リターンズ」 The Return of Eliot Ness が制作されている。1993年には、エリオット・ネス(トム・アマンデス),マイケル・マローン(ジョン・リス・デイビズ),ポール・ロビンズ(デビッド・ジェイムズ・エリオット),アル・カポネ(ウィリアム・フォーサイス)による新たなTVシリーズ「新・アンタッチャブル」 The Untouchables が制作されており、エリオット・ネス対アル・カポネの攻防戦が描かれた。

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CAST:
エリオット・ネス(ロバート・スタック):日下武史
ウィリアム・ヤングフェロー(アベル・フェルナンデス):羽佐間道夫
エンリコ・ロッシ(ニコラス・ジョージアーデ):寺島幹夫
アル・カポネ(ネビル・ブランド):小林清志
フランク・ニティ(ブルース・ゴードン):若山弦蔵
ナレーター:黒沢良

DVD&ビデオ情報:
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「ザ・アンタッチャブル/どてっ腹に穴をあけろ」(国内版VHS)
「傑作選アンタッチャブル完全版」吹替版(全3巻)(国内版VHS)
「アンタッチャブル・リターンズ」(国内版VHS)
posted by Rambaldi at 21:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 番組ガイド:捜査官 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近、昔のドラマがDVDで販売されていますが、アンタッチャブルの出る予定はどうでしょうか?一番見たいドラマですの、出ればいいなあと、思っています。
Posted by 辰巳 久 at 2012年03月10日 17:11
アマゾンで発見しました!!
7月6日発売みたいですよ。

Posted by ザキヤマ at 2012年05月11日 11:16
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