2006年07月09日

番組ガイド:「プロ・スパイ」「スパイのライセンス」 


It Takes A Thief Season 1 Credits

It Takes A Thief Season 2 Credits

It Takes A Thief Season 3 Credits
※YouTubeサイトでは画面左下のタイトルから検索してしください

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「スパイのライセンス」 It takes a thief は、1968年1月からABCで放映され、日本では1969年からTBSで放映されました。第1シーズンと第2シーズンが「プロ・スパイ」のタイトルで、再開時には第2シーズンの残りと第3シーズンが「スパイのライセンス」のタイトルで放映されました。以後「スパイのライセンス」のタイトルに統一されています。映画界からTV界へ進出を狙っていたロバート・ワグナーがスタイリッシュな泥棒スパイを演じて大ヒットした60分のスパイアクション・ドラマです。アレックス・マンディはスタイルと才能を持った泥棒でしたが、たった一度ミスをおかし逮捕されました。サンジョバル刑務所で服役しているマンディに、アメリカ政府の諜報機関SIAのノア・ベイン部長から申し出がありました。彼が政府のために泥棒の才能を使うなら、仮釈放され、監視つきではあるが普通に暮らせるというものでした。政府の仕事と云っても身分を変え、変装し、敵地に入り、お目当てのブツを頂戴してくるだけ。泥棒と違うのは自分の懐に入らないことでした。彼は申し出を受け入れ、ベイン部長の指示で危険なスパイ活動に従事します。監視役あるいは助手として、美人のSIA局員が付いてくるのでそっち方面にも才能を使うマンディでした。泥棒するブツは書類やマイクロフィルムだけではありません。SIAの作戦次第で宝石や王冠や絵画も盗むことになります。マンディの目が輝きますが、ベイン部長はスパイの親玉、彼を出し抜くのは至難の技です。同業者や敵のスパイもからみ、マンディのスパイ稼業も忙しく、危険も増えていきます。マンディのボスがウォーリー・パワーズ部長に替わった頃、伝説的大泥棒"パンサー"が復活します。"パンサー"とはマンディの父アリステア・マンディのことでした。アリステアは息子が政府お抱えの泥棒になったことを嘆きますが、そこはやはり父親です。窮地の息子をバックアップする見返りとして彼の待遇改善までパワーズ部長に要求します。この泥棒親子がタッグを組めば盗めないブツなどありません。アリステアは、幾度となくマンディを助けてくれます。第1〜第2シーズンの"泥棒スパイのマンディ"が第3シーズンになると"スパイのマンディ"になってきます。キャラクターの成長ということになるのでしょうが、以前のちょっとハメをはずしたマンディがロバート・ワグナーのキャラクターにも合ってて面白いかった。

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西洋の格言に"It Takes a Thief to Catch A thief"というのがあります。"泥棒に泥棒を捕まえさせる"の意味ですが、アルフレッド・ヒッチコックの映画『泥棒成金』の原題が"to Catch A thief"で、この番組の原題が"It Takes a Thief"です。洒落っ気一杯の物語を考えたのはコリア・ヤングです。「鬼警部アイアンサイド」もそうですが、コリア・ヤングは視聴者受けする設定づくりが上手です。映画『ピンクの豹』などでソフィスティケッドな役柄が似合っていたワグナーのマンディ役はぴったりはまっていました。マラチ・スローン扮するベイン部長は第1シーズンのみで、第2〜第3シーズンはエドワード・ビンス扮するウォーリー・パワーズ部長が登場し、第3シーズンにはジョン・ラッセル扮するドーバー部長も登場しました。アリステア・マンディに扮したフレッド・アステアは第2シーズンの3エピソードと第3シーズンの1エピソードしか登場しませんが、キャラクターのインパクトは強烈です。スーザン・セイント・ジェームスは美人宝石泥棒のチャーリー・ブラウン通称チャック役で3シーズン通して4エピソードに登場しており、マンディの裏をかいたり、協力したりと絶妙のコンビでした。ゲスト出演者もフェルナンド・ラマス,ビル・ビクスビー,リカルド・モンタルバン,ノエル・ハリソン,ロイド・ボックナー,バリー・サリバン,ジョン・サクソン,レスリー・ニールセン,サイモン・オークランド,アール・ホリマン,ベティ・デイビス,スザンヌ・プレシェット,スージー・パーカー,キャロル・リンレイ,ジェシカ・ウォルター,キャサリン・クロフォード,リンダ・ディ・ジョージなど豪華な顔ぶれです。後に「探偵ハート&ハート」で共演するステファニー・パワーズや番組当時ワグナーと交際していたクリスティナ・シナトラもガールフレンド役で出演しています。また、『ピンクの豹』つながりでピーター・セラーズも特別出演しています。第1話[目標は万国博会場]はアメリカでは90分版なので日本では編集された形での放映でした。「プローブ捜査指令」のプロデューサー=レスリー・スティーブンスが脚本・演出を担当しており、仮出所からモントリオール万博会場での泥棒シークエンスまで話の面白さとスピーディな展開で楽しめるエピソードです。テーマ曲は「ネーム・オブ・ザ・ゲーム」と同じくデイブ・グルーシンが担当しています。ロバート・ワグナーを吹き替えた城達也氏はグレゴリー・ペックが持役でしたが、この番組以降「コルディッツ大脱走」「華麗な探偵ピート&マック」「探偵ハート&ハート」とロバート・ワグナーの声として定着しました。マラチ・スローンをアテた小林昭二氏は頑固で狸のベイン部長を好演していました。

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CAST:
アレックス・マンディ(ロバート・ワグナー):城達也
ノア・ベイン部長(マラチ・スローン):小林昭二
ウォーリー・パワーズ部長(エドワード・ビンス):木村幌
ドーバー部長(ジョン・ラッセル)
アリステア・マンディ(フレッド・アステア):立岡晃

DVD&ビデオ情報:

「It Takes a Thief」Pilot(アメリカ版VHS)※TVシリーズ第1話
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2006年01月29日

番組ガイド:「秘密捜査官ノート」「スパイスター」「ジーンのスパイスター」

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「秘密捜査官ノート」The Adventurer は、1972年にITV1で放映され、日本では1973年にテレビ東京で放映された。「ザ・バロン」「電撃スパイ作戦」などのモンティ・バーマンとデニス・スプーナーが制作した30分のスパイアクションドラマである。かつてスパイアクションドラマ「エイモス・バーク」に出演したジーン・バリーが再びスパイ役に挑んだ話題作である。主人公ジーン・ブラッドレーは映画スターであるが実は米国政府のために働くエージェントでもある。映画撮影やロケハンにかこつけて世界中を旅して、諜報活動を行うのである。まさか"世界的な映画スターがスパイである"は誰も思わないだろうというのがミソである。エロール・フリンが戦時中にナチの協力者であった事はわりに知られているので、それほど独創的なアイデアではない。ブラッドレーと米国政府との連絡係がミスター・パーミンターで、ダイアナやビンスたちが世界各地でブラッドレーをサポートするエージェントに扮している。いかんせん30分ものなので凝ったストーリー展開を期待出来るはずもなく、シャンペングラス片手に気の利いた台詞を言って、撮影の合間に内職でスパイやってますって感じである。バリー・モースは「逃亡者」のジェラード警部とは180度違うユーモラスな英国紳士役である。カトリーヌ・シェルは映画『女王陛下の007』から注目されていたが、この番組で知名度が上がり、「スペース1999」にマヤ役で出演した。「電撃スパイ作戦」のスチュワート・ダモンは契約問題がこじれ、たった2エピソードしか登場してしない。ジーン・バリーの声は当時テレビの洋画劇場の007映画でショーン・コネリーをアテた俳優の日高吾郎氏が担当した。番組テーマ曲は007シリーズのジョン・バリーが担当している。

CAST:
ジーン・ブラッドレー(ジーン・バリー):日高吾郎 ←「特別機動捜査隊」
ミスター・パーミンター(バリー・モース):宮内幸平
ダイアナ(カトリーヌ・シェル)
ビンス(スチュワート・ダモン)
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2005年10月24日

番組ガイド:「シークレット・アイズ 華麗なる作戦」

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「シークレット・アイズ 華麗なる作戦」Fortune Hunter は、1994年にFOXから放映され、日本では1995年にWOWOWから放映された60分のスパイアクションドラマです。サンフランシスコにあるインターセプト社は、先端技術と優秀な人尊によりRecovery=回収業務を行っている民間会社です。主なクライアントが政府や情報機関であることから、回収といってもミサイルや化学兵器,潜水艦や暗号解読機などいつも危険と困難をともなうものばかりです。カールトン・ダイヤルは、元英国諜報員で任務では一度の失敗もなく完璧なエージェントと評されています。本物の飛行機コレクションが趣味のカールトンにとっては、危険な任務を果たした後の高額報酬が最大の魅力です。相棒のハリー・フラックは、マイクロカメラを搭載したコンタクトレンズや隠しマイクなどのモニターシステムを通して、本部に居ながらにしてカールトンが見るものや聞くものすべてを把握し、必要な情報を提供する最高のモニター係です。番組はカールトンのダンディぶりや派手なアクションや様々な秘密兵器そして毎回登場する美女が見所になっています。「シークレット・アイズ 華麗なる作戦」は、ミニカメラがコンタクトレンズまで小さくなり、バックアップチームがモニター係のハリーだけになった「プローブ捜査指令」の90年代バージョンといえる。尚、カールトン・ダイヤルに扮したマーク・フランケルは1996年に亡くなっている。

サブタイトル:
01.秘密諜報員カールトン    
02.探査潜水艇を探せ!
03.新型ミサイルを追え!
04.ダイヤモンドを奪回せよ!
05.神経ガスを阻止せよ!
06.核兵器疑惑を暴け!
07.フットボールチームを救え!
08.考古学者の無実をはらせ!
09.暗号解読機を取り戻せ!
10.消えた死体を追え!
11.休暇をとったハリー
12.海賊ギャング団を壊滅せよ!
13.宿敵テロリストを倒せ!

CAST:
カールトン・ダイヤル(マーク・フランケル):江原正士
ハリー・フラック(ジョン・R・ホフマン):安西正弘
イボンヌ(キム・フェイズ):叶木翔子
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2005年08月21日

番組ガイド:「0022/アンクルの女」

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「0011/ナポレオン・ソロ」の世界的な人気からNBCではナポレオン・ソロの女性版のプロジェクトを開始した。「0011/ナポレオン・ソロ」がスタートする以前にエグゼクティブプロデューサー=ノーマン・フェルトンと007シリーズの原作者=イアン・フレミングがTVのスパイドラマに関するアイデアを話し合ったことはよく知られている。主人公の名前をナポレオン・ソロとしたのもフレミングらしい。もっともフレミングは一般人がスパイ事件に巻き込まれるサスペンス物にしたかったらしい。この会合は007映画の制作会社イオンプロの圧力で中止させられた。しかし、フェルトンの手元にはこの時のアイデアノートが残っていた。ノートにはナポレオン・ソロの上司アレキサンダー・ウェイバリー課長の秘書の名前としてエイプリル・ダンサーと書かれていたのである。アンクル初の第2課女性エージェントの名前はエイプリル・ダンサーと決定し、エイプリルをゲスト主役にしたスピンオフエピソードは[アンクルから来た女] The Moonglow Affair のタイトルになった。エイプリル・ダンサー役には元ミスアメリカの美人女優メリー・アン・モブリー、彼女をサポートする中年エージェント=マーク・スレート役には「87分署」「警部ダン・オーガスト」のベテラン俳優ノーマン・フェルが扮した。第2シーズンに放送された[アンクルから来た女]は視聴者の反応も良かったが、NBCからTVシリーズはフレッシュなキャスティングでいきたいという要望があり、エイプリル役は『パームスプリングスの週末』などの美人女優ステファニー・パワーズ、マーク役には名優レックス・ハリソンの息子で俳優兼歌手のノエル・ハリソンに変更された。「0022/アンクルの女」のスタート前にはノエル・ハリソン扮するマークがゲスト主役でお目見えするスピンオフエピソード[0014マーク・スレート] The Galatea Affair も放映された。

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1966年9月からNBCでの放送がスタートした「0022/アンクルの女」The Girl from U.N.C.L.E. は、「0011/ナポレオン・ソロ」と同じくアンクル第2課所属のエージェントが世界制覇を企むスラッシュなどの犯罪集団を相手に戦う物語で、エイプリルとマークの上司はもちろんウェイバリー課長で、レオ・G・キャロルが同じ役を演じている。ボリス・カーロフが敵役で登場した[ママのステッキは火を吹くか]は、ロバート・ボーンがナポレオン・ソロ役でゲスト出演したクロスオーバーエピソードで、ソロとエイプリルというスパイペアがスラッシュを相手に活躍するまさに保存版エピソードでした。番組の世界観は同じでも「0022/アンクルの女」は、「0011/ナポレオン・ソロ」よりコミカルなムードとポップな展開が特徴でした。しかし、エージェントとしては新人のエイプリルは、マークに助けられるケースが多く、ソロとイリアに比べてこのコンビは対等のポジションではなかったのである。視聴者はエイプリル・ダンサーに物足りなさを感じ、女王陛下の国からやってきた女スパイの方を支持したのである。同時期にABCで放映されていた「アベンジャーズ」は、英国紳士=ジョン・スティードと英国レディ=エマ・ピールのスパイコンビが活躍するユーモアとアクション満載のお洒落なスパイドラマであった。エマは、空手の名人で財産もあり自立した女性で、スティードと対等の立場で接し、時には彼を助けることもありました。ナポレオン・ソロ女性版を期待した視聴者にとって「アベンジャーズ」の方が期待に違わない番組だったのです。「0022/アンクルの女」は視聴率不振から1シーズンで終了するこになった。日本では1967年に日本テレビから「0011/ナポレオン・ソロ」のフィルム切れの期間に放映されている。ステファニー・パワーズは野際陽子、ノエル・ハリソンは広川太一郎が吹替を担当した。野際陽子はNHKアナウンサーを退職後、ソルボンヌ大学に留学し、帰国後の1961年から司会兼女優として活動しており、日本テレビの「バークにまかせろ」にゲスト声優の経験があったことから抜擢された。

サブタイトル:
01.エイプリルは抹殺されるか
02.ママのステッキは火を吹くか
03.カメラは見ていたか
04.液体Bが射ち込まれたか
05.殺しの照準は合っているか
06.アカプルコの海は青いか
07.ピラニアはそれを持っていたか
08.水晶は太陽に狂ったか
09.ナイスショットに消されるか
10.アラビアの砂に葬られるか
11.敵はQかスラッシュか
12.黒い爪は微笑むか
13.あなたがDrホーキンスですか
14.スラッシュは彼を見破るか
15.肖像画は足跡を残したか
16.死を呼ぶは狂気の笑いか
17.バチカンの衣は汚れたか
18.気球は上昇を続けるか
19.逆転サヨナラ
20.標的エイプリルの漂流
21.四次元への蒸発
22.モントーリを追って
23.女王陛下のルーレット
24.足袋をはいたスラッシュ
25.失楽園の叛乱
26.そのダイヤに手を出すな
27.ゴール寸前に消える

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CAST:
エイプリル・ダンサー(ステファニー・パワーズ):野際陽子
マーク・スレート(ノエル・ハリソン):広川太一郎
アレキサンダー・ウェイバリー課長(レオ・G・キャロル):真木恭介
訓練生=ランディ・コーバック(ランディ・ヤービー):宗近晴見

書籍情報:
「エイプリル・ダンサー1 アンクルから来た女」早川書房(絶版)
girlunclepb001.jpg 「The Birds of a Feather Affair」上記の原書(洋書)
「エイプリル・ダンサー2 燃える女」早川書房(絶版)
girlunclepb002.jpg 「The Blazing Affair」上記の原書(洋書)
「アンクルの女 エイプリル・ダンサー KSR6を追え」洋販出版(絶版)
「The Global Globules Affair」(洋書)
「The Golden Boats of Tatadata Affair」(洋書)
「The Cornish Pixie Affair 」(洋書)

CD情報:
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The Man from U.N.C.L.E.,Vol.3[SOUNDTRACK](輸入盤CD)
Disc: 1
01. First Season Main Title [Revised/Extended][Version]
02. Jerry Goldsmith Medley: The Deadly Games Affair/The Vulcan Affair/The K
03. Quadripartite Affair
04. Double Affair, Suite No. 2
05. Belly Laughs
06. Finny Foot Affair
07. Fiddlesticks Affair, Suite No. 2
08. Yellow Scarf Affair
09. Meet Mr. Solo
10. Spy With My Face
Disc: 2
01. Girl from U.N.C.L.E. Main Title
02. Dog-Gone Affair
03. Prisoner of Zalamar Affair
04. Mother Muffin Affair
05. Mata Hari Affair
06. Montori Device Affair
07. Horns-of-the-Dilemma Affair
08. Girl from U.N.C.L.E. (End Title)
09. Deadly Quest Affair: Teaser
10. Deadly Quest Affair: Act 1
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2005年08月17日

番組ガイド:「ザ・バロン」「バロン登場」

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「ギデオン警部 非情の街」の原作者J・J・マリックは、本名をジョン・クリーシーといい、他にも多くのペンネームを持つ作家である。1937年にロンドンのハラップ社が賞金1500ポンドの懸賞付きで小説を公募した。テーマは"義賊を主人公にした冒険小説"であること。ここでいう義賊とは一流のクリケットプレーヤーでありながら宝石専門の泥棒であるラッフルズやロジャー・ムーアでおなじみの「セイント」を指す。アンソニー・モートン名義で応募し見事当選したのが Meet the Baron という作品である。"ザ・バロン(男爵)"と異名をとる宝石泥棒ジョン・マナリングが美人と結婚をきっかけに足を洗い、ロンドン警視庁に陰ながら協力する物語である。Meet the Baron はミステリ雑誌[新青年]の1937年特別増刊号に[暗闇男爵]として本邦初紹介された。[ザ・バロン(男爵)]は48作まで発表されているが、戦前の紹介のみでは視聴者が知るよしもなく、この主人公もまた日本での知名度は低いといえる。[ミステリマガジン]の1980年5月号に[暗やみ男爵]として再度紹介された。

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この小説をベースに折からスパイブームに乗って作られたのが The Baron であり主人公の設定も変更されている。ナチが盗んだ名画・宝石類の回収に協力したアメリカ人の美術骨董商兼実業家ジョン・マネリング(通称バロン)が、宝石・美術品に絡んだ事件を解決し、イギリス情報部から与えられた外交官免除特権を駆使して国際スパイ団やテロリストと対決する。バロンも独身でイギリス情報部の女諜報員コーデリア・ウィンフィールドを相棒に世界を股にかけて活躍する60分のスパイアクションドラマとなった。イギリスでは1967年に放映され、日本では1966年にフジテレビから「ザ・バロン」の題名でスタートし、一時休止後「バロン登場」と改題して残りのフィルムが放映された。[俺がバロンだ]と[王冠を狙う男]の前後編エピソードは再編集され「王冠を狙う男」として劇場公開(日本ではTV放映)された。ダンディなバロンを演じたのは「特別狙撃隊SWAT」のスティーブ・フォレストである。

サブタイトル:
「ザ・バロン」
01 ファバジェの宝石
02 勇者に捧ぐる詩
03 黄金の脱出
04 悪魔の遺産
05 10万ポンドの脅迫
06 祖国の敵
07 俺がバロンだ
08 王冠を狙う男
09 死を売る女
10 出獄者を追え
「バロン登場」
11 黒真珠の影
12 脅迫者は誰だ
13 狂気の執念
14 ローマの女
15 証人を消せ
16 コーデリア行方不明
17 わな
18 賭け
19 死神に憑かれた女
20 呪いの館
21 謎の微笑
22 呪いの宝石
23 緑の迷路
24 大統領夫人の悩み
25 嵐の前夜(前編)
26 謎の島(後編)
27 美女と麻薬
28 悪霊は招く
29 600万ポンドの偽札
30 コレリーの剣

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CAST:
バロン=ジョン・マナリング(スティーブ・フォレスト):小林修
コーデリア・ウィンフィールド(スー・ロイド):森ひろ子
グリーン=ジョン・アレクサンダー・テンプルトン(コリン・ゴードン)
デビッド・マーロウ=バロンの秘書(ポール・フェリス):城達也

DVD&ビデオ情報:

The Baron - The Complete Series(イギリス盤DVD)
posted by Rambaldi at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 番組ガイド:スパイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月07日

番組ガイド:「ウィーン諜報網」

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「ウィーン諜報網」Assignment Vienna は、1972年にABCから放映され、日本では1975年にフジテレビから放映されました。「デルファイ・ビューロー」「ジグソー」と共に「The Men」枠を構成する番組で3番組が交替で放映されました。かつてインターポールなど捜査機関で働いた経歴を持ち、引退してウィーンでバーを経営しているジェイク・ウェブスターが、合衆国政府の密命を受けてエージェントとして活躍する60分のスパイアクションドラマです。ウェブスター役を「0088/ワイルド・ウェスト」のロバート・コンラッドが演じています。

CAST:
ジェイク・ウェブスター(ロバート・コンラッド)
コールドウェル少佐(チャールズ・シオフィ)
ホフマン警部(アントン・ディフリング)
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2005年05月29日

番組ガイド:「特捜班CI☆5」「プロフェッショナル」

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「特捜班CI☆5」「プロフェッショナル」The Professionals は、イギリスで1977年〜82年まで5シーズン放映され、日本では1982年から放映された60分のスパイアクションドラマである。CI−5は"Criminal Intelligence 5"の略で、イギリス政府が設立した国家機密を狙うスパイや国民の安全を脅かすテロリスト、組織化された犯罪などに対処する犯罪捜査機関である。CI−5のメンバーは警察や軍隊から引き抜いた優秀なプロフェッショナルで、特殊訓練を受けて精神と肉体の極限にまで鍛えられている。インテリながら格闘技や銃も得意な警官上がりのクールガイ=ドイル。猪突猛進型でタフだが女性に弱い元傭兵のワイルドガイ=ボーディ。国家的危機が発生した場合、交通機関を閉鎖したり、いかなる場所も捜査介入できる特別権限を持つCI−5のボス=コーレイ部長。この番組は彼ら3人を中心にハードなアクション、ウィットに富んだ会話、テンポあるストーリーで描いている。放映局によって吹替版と字幕版のどちらかが放映されている。

CAST:
ジョージ・コーレー(ゴードン・ジャクソン):森山周一郎
レイモンド・ドイル(マーティン・ショウ):野島昭生
ウィリアム・アンドル・フィリップ・ボーディ(ルイス・コリンズ):若本規夫

DVD&ビデオ情報:
「特捜班CI☆5」傑作選DVD−BOX(国内盤DVD)は今秋発売予定
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2005年05月01日

番外編:「新ナポレオン・ソロ90分」

「新ナポレオン・ソロ90分」は1971年4月に日本テレビから「巨泉・前武のゲバゲバ90分」と「巨人戦ナイター」が交互に放映された火曜夜8時〜9時半のゴールデンタイムにナイターの雨傘番組としてスタートした。タイトルは「巨泉・前武のゲバゲバ90分」からもじったもので、矢島正明と野沢那智の吹替による「0011/ナポレオン・ソロ」劇場版のテレビ初放映という謳い文句であった。『罠を張れ』から『ミニコプター作戦』までラインナップされていたが、なぜかこの年は火曜日の夜は晴れが多く、雨傘番組にはならず3本くらいしか放映されなかった。『スラッシュの要塞』と『地球を盗む男』の2本は1972年4月スタートの「水曜ロードショー」で初めてテレビ放映されている。「新ナポレオン・ソロ90分」のタイトルは初放映時のみでその後の各局での深夜洋画枠での放映では単発映画扱いであった。2005年1月のムービープラスでの劇場版の集中放映はファンにはうれしい企画であったが残念ながら字幕スーパーであった。「スパイ大作戦・傑作選」のようにオリジナル吹替+追加録音のDVDが出てくれるのが望ましいのだが・・・
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番外編:「黄金のスパイ作戦」と「コミッサーX」

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60年代後半にフジテレビのゴールデンタイムで放映された二人の主人公が活躍する90分のスパイドラマについての質問が多かったので今回は番外編として紹介します。1969年にフジテレビ系でスパイアクション映画を放映する「黄金のスパイ作戦」という90分の番組枠がありました。ヨーロッパを中心に数多く制作されたスパイアクション映画から劇場未公開作品を放映していました。ジョージ・ネイダー主演『逆スパイは金髪がお好き』レイ・ダントン『諜報大戦略』フレデリック・スタフォード主演『ベイルートより愛をこめて』トーマス・アルダー主演『虎の目ン玉つかみ出せ!』ヨアヒム・フックスベルゲル主演『美女もイチコロ凄い奴』リチャード・ワイラー主演『水爆・女・ダイヤモンド』などがラインナップされていました。はじめの3人の俳優はともかく、後の3人はランバルディも全然知らない俳優で、作品もB級アクション映画がほとんどでした。

「黄金のスパイ作戦」の中で本数も多く内容も面白かったのがトニー・ケンドールとブラッド・ハリスが主演した西ドイツ映画「コミッサーX」シリーズである。あのペリーローダンよりも前から西ドイツの Pabel Moewig Verlag の週刊ヘフト・シリーズとして刊行されている有名なミステリシリーズの映画化でした。"コミッサーX"と呼ばれるプレイボーイの私立探偵ジョー・ルイス・ウォーカーと国際警察のトニー・ローランド警部が協力して細菌兵器やレーザー兵器をめぐって国際陰謀団に立ち向かっていく物語。西ドイツとイタリアやフランスなどの合作映画として全7作が制作され、世界各地でロケ撮影が行われました。したがって「コミッサーX」は海外ドラマではなく007と同じく劇場映画のシリーズです。「黄金のスパイ作戦」のスタートに先立ちフジテレビの系列局では第1回放映分『キス・キス・キル・キル』の一般試写会を催しました。ウォーカー役はスペインの二枚目俳優トニー・ケンドール、ローランド役はブラッド・ハリスが演じています。放映時の問題点としてウォーカー役の声優が固定しなかったことがあげられる。『キス・キス・キル・キル』の長門裕之→矢島正明→納谷悟朗→柳沢真一といった具合である。フジテレビでは作品の内容に合わせて声優のキャスティングを工夫したとのことだったが・・・

作品リスト:
1.『キス・キス・キル・キル』 Kommissar X - Jagd auf Unbekannt
2.『細菌弾をぶっ飛ばせ』 Kommissar X - Drei gelbe Katzen
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3.『レーザー・ガン奪取計画』 Kommissar X - In den Klauen des goldenen Drachen
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4.『トルコの肝っ玉野郎』 Kommissar X - Drei grune Hunde
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5.『エメラルドの牙』 Kommissar X - Drei blaue Panther
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6.『怪情報・メコンの蛇』 Kommissar X - Drei goldene Schlangen
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7. Kommissar X - jagt die roten Tiger は残念ながら未放映

CAST:
ジョー・ルイス・ウォーカー(トニー・ケンドール):長門裕之・矢島正明・納谷悟朗・柳沢真一・?
トニー・ローランド(ブラッド・ハリス):久松保夫

DVD&ビデオ情報:
MoviesUnlimitedでアメリカ版VHSが購入可能
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2005年04月29日

番組ガイド:「エイモス・バーク」

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「エイモス・バーク」 Amos Burke は、1965年にABCから放映され、日本では1966年に日本テレビから放映された。「バークにまかせろ」からのスピンオフ作品で、謎の人物ザ・マンから要請を受けたエイモス・バークが、合衆国政府直属の秘密諜報部員になって国際スパイ戦の真っ只中に飛び込んでいく60分のスパイアクションドラマである。バークのキャラクターとジーン・バリーの人気でスパイものブームに便乗して企画された安易な番組で17エピソードで終了している。

CAST:
エイモス・バーク(ジーン・バリー):若山弦蔵
ザ・マン(カール・ベントン・リ−ド)
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2005年04月13日

番組ガイド:「プロテクター電光石火」「華麗なる諜報」

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「プロテクター電光石火」The Protectors は、1972年にITV1で放映され、日本では1972年に日本テレビ系で第1シーズン、1975年にテレビ東京で第2シーズンが「華麗なる諜報」のタイトルで放映された30分のスパイアクションドラマである。プロテクターはいかなる政府,企業,個人からも独立して存在し、世界各国にメンバーを持つ民間の諜報機関である。彼らは要人警護,宝石護送,盗難品回収,行方不明者捜索,産業スパイ摘発,亡命,脱獄など危険な依頼に対して完璧に処理していく。思いがけず事件に巻き込まれる時もあるがプロテクターはその能力を発揮して危機を切り抜ける。リーダーの"プロテクター1"ことハリー・ルールは沈着冷静なプロフェッショナルで料理が趣味でロンドン在住。"プロテクター2"ことキャロライン・ディ・コンティーニは骨董品や絵画に詳しい伯爵夫人でローマ在住。"プロテクター3"ことポール・バチェットは自由を愛すフランス人の青年でパリ在住。スキはハリーの秘書で柔道の達人、チノは伯爵夫人の運転手で空手の達人である。

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ジェリー・アンダーソンにとって「謎の円盤UFO」に継ぐライブアクション物となった本作は、30分という時間枠でスパイアクションの面白さを集約するため、プロらしさが前面に出るようシナリオ上でも演出の上でも無駄な描写や余分な会話が抑えられ、さらに編集カット数も多くなっているのである。その結果テンポのあるドラマになっているのだが、ついていけない視聴者も出てくる。キレた金持ちのドラ息子を蒸発させるキャロラインと連れ戻す依頼を受けたハリーの追跡行,交通事故にあったと見せかけてハリーらを騙す話,細菌兵器を持ってロンドンに潜伏する博士を捜索する話,目が見えなくなったポールをハリーの声マネで騙す話など面白いエピソードもあるのだが、30分では物足りないというのが本音である。ハリー・ルール役は「0011/ナポレオン・ソロ」のロバート・ボーン、キャロライン・ディ・コンティーニ役は映画『呪われた墓』のニリー・ドーン・ポーター、ポール・バチェット役は「スペース1999」のトニー・アンホルト、スキ役は『007は2度死ぬ』のナガズミ・ヤスコが演じている。

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CAST:
ハリー・ルール(ロバート・ボーン):矢島正明
キャロライン・ディ・コンティーニ(ニリー・ドーン・ポーター):藤波京子
ポール・バチェット(トニー・アンホルト):野田圭一 
スキ(ナガズミ・ヤスコ)
チノ(アンソニー・チン)
ナレーター:浦野洸

DVD&ビデオ情報:

The Protectors - Season One (アメリカ盤DVD)
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2005年02月06日

番組ガイド:「アイ・スパイ」「スパイ専科'70」

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「アイ・スパイ」I Spy は1965年〜68年までNBCで放映された60分のスパイアクションドラマで、日本では第1シーズンが「アイ・スパイ」の題名でテレビ朝日系から、第2シーズンが「スパイ専科'70」で日本テレビから、第3シーズンがテレビ東京で放映されている。ケリー・ロビンソンとアレキサンダー・スコットは、プロテニス・プレイヤーとトレーナーとして世界中を廻っているが、彼らはCIA(アメリカ中央情報局)の腕利き諜報部員であった。クーデターや麻薬ルート,墜落機の捜索や科学者の警護,二重スパイや某国の殺し屋との対決など「0011/ポレオン・ソロ」よりは少しシリアスですが軽快なスパイアクションでした。「0011/ナポレオン・ソロ」がスタジオ及び近辺ロケ撮影であるのに対し、「アイ・スパイ」では香港を中心とした東南アジア(日本も含む)、「スパイ専科'70」ではギリシャ,スペインなど地中海沿岸でのロケ撮影が番組にエキゾチックなムードを与えています。1994年にはTVムービー「アイ・スパイ・リターンズ 名コンビ復活!」が制作され、日本でもWOWOWで放映、ビデオリリースもされている。CIA局長と大学教授として25年ぶりに再会した2人が、老体に鞭打ってCIAの諜報員になっている息子と娘をサポートする物語だったが、サポートされるのが親父のほうというコメディ色が強まった内容である。ただし、オープニングタイトルは旧作のものに過去の名場面をコラージュしたもので見ていて大変懐かしく楽しい。ケリー・ロビンソン役は「トラックダウン」のロバート・カルプで番組終了後は「刑事コロンボ」のゲスト出演や「アメリカン・ヒーロー」にビル・マクスウェル役でレギュラー出演している。アレキサンダー・スコット役はビル・コスビーでこの番組でアメリカTV界の黒人スターとしてブレイク、エミー賞も受賞し「コスビー・ショー」でも成功をおさめています。

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CAST:
ケリー・ロビンソン(ロバート・カルプ):田口計→小林恭治→羽佐間道夫
アレキサンダー・スコット(ビル・コスビー):小林昭二→小林昭二→小林清志

ビデオ&DVD情報:
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I Spy Box-Set 1 (7pc)
「アイ・スパイ」Box-Set 1(アメリカ盤DVD)
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2004年12月26日

番組ガイド:「特命捜査官モンティ・ナッシュ」

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1971年にFCCの通達により実施された《プライムタイムの30分をネットワーク番組からシンジケーション番組にするプログラム》から誕生した番組のひとつで「警察医サイモン・ロック」「青い探偵」も同じプログラムから生まれている。「特命捜査官モンティ・ナッシュ」Monty Nash は、1971年にシンジケーション局で放映され、日本では1977年にテレビ東京から放映された30分のスパイアクションドラマである。"メダリオン作戦""コンプレックス作戦"など邦訳もあるリチャード・ジェサップのスパイ小説をベースに合衆国政府直属の秘密捜査官モンティ・ナッシュが国家機密を守るために偽造犯や密輸犯、外国の諜報員と戦う物語であるが秘密兵器も登場しないチープなスパイ物である。モンティ・ナッシュ役を映画『ダーティハリー』『刑事マディガン』などの性格俳優ハリー・ガーディノが演じている。
CAST:
モンティ・ナッシュ(ハリー・ガーディノ):小林勝彦
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2004年09月03日

番組ガイド:「ザ・スパイ」

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「ザ・スパイ」Spies は、1987年にCBSで放映され、日本ではWOWOWから字幕版で放映された。イアン・ストーンは政府のエージェントであるが、任務中の金遣いが荒く、いつもボスであるトマス・ブラディを悩ませていた。ブラディは会計係のベン・スマイスを監視役兼助手としてストーンに付ける。ストーンを崇拝するスマイスは"彼がまだ役に立つエージェント"とブラディに納得させる努力を続ける。ベテランスパイと新米スパイが活躍するコメディタッチの60分スパイドラマである。出演は「ダイナスティ」のジョージ・ハミルトン、「ノーザン・エクスポージャー」のバリー・コービン他。

CAST:
イアン・ストーン(ジョージ・ハミルトン)
ベン・スマイス(ゲリー・クルーガー)
トマス・ブラディ(バリー・コービン)
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2004年09月01日

番組ガイド:「女諜報員フォックスファイアー」

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「女諜報員フォックスファイアー」Codename:Foxfire は、1985年1月〜3月にNBCから放映された。日本ではテレビ朝日でパイロット版TVムービー「女諜報員フォックスファイアー」CODE NAME: Foxfire Slay it again, Sam 及びエピソード2本立で「フォックスファイアー2」「フォックスファイアー3」...と放映された。大統領の密命を受けた元CIAの腕利きエージェントでコードネーム"フォックスファイアー"ことリズ・タウンが、詐欺と金庫破りの名人マギー・ブライアン、天才ドライバーのダニー・オトゥールとトリオを組んで国家的緊急犯罪の処理に活躍する60分スパイアクションドラマである。「チャーリーズ・エンジェル」より色気は少ないがアクションやストーリーはしっかりしていた。出演はリズ役に映画『ブレードランナー』のジョアンナ・キャシディ、大統領の実弟で連絡係のラリー・ハッチンス役にジョン・マックコック、リズの執事フィリップス役にヘンリー・ジョーンズなど。

CAST:
リズ・タウン(ジョアンナ・キャシディ)
マギー・ブライアン(シェリル・リー・ラルフ)
ダニー・オトゥール(ロビン・ジョンソン)
ラリー・ハッチンス(ジョン・マックコック)
フィリップス(ヘンリー・ジョーンズ)
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2004年08月23日

番組ガイド:「カバー・アップ /トップモデル諜報員」



「カバー・アップ/トップモデル諜報員」 Cover Up は、1984年にCBSから放映された60分のスパイアクションドラマである。日本では1990年頃にローカル局で先行放映されており、東京地区は1991年に日本テレビで放映された。モデルで写真家のダニーことダニエル・レイノルズは夫の死後、彼が政府の秘密機関アウトライダーズのエージェントだったことを知る。夫の上司ヘンリー・トオラーから彼の仕事を引き継ぐことになったダニーは、元グリーンベレーのマック・ハーパーをパートナーにファッションフォトグラファーと専属モデルという隠れみので諜報活動を行う。マックは若さと情熱と行動力でダニーをサポートしていたが単独任務遂行中に殉職する。(これはマックを演じていたジョン・エリック・ヘクサムの死亡による処置)マックに替わって元グリーン・ベレーの諜報員ジャック・ストライカーが新たなパートナーとなる。ジャックは単独活動を好み、ダニーとはソリが合わなかったが次第に意識しあうようになっていく。制作された1984年は「探偵レミントン・スティール」や「スケアクロウとキング夫人」など男女コンビのロマンチック・アクションドラマが人気があった頃で「カバー・アップ/トップモデル諜報員」も同傾向の番組といえる。番組主題歌はボニー・タイラーのヒット曲♪[ヒーロー] Holding out for a hero でエリザベス・G・デイリーという歌手が歌っています。日本では「スクールウォーズ」の主題歌としても有名です。出演は映画『おもいでの夏』のジェニファー・オニール、未放映SFドラマ「Voyagers」のジョン・エリック・ヘクサム、「新スパイ大作戦」のアンソニー・ハミルトン、「バイオニック・ジェミー」のリチャード・アンダーソン。



CAST:
ダニー=ダニエル・レイノルズ(ジェニファー・オニール):さとうあい
マック・ハーパー(ジョン・エリック・ヘクサム):小杉十郎太
ジャック・ストライカー(アンソニー・ハミルトン):石塚運昇
ヘンリー・トオラー(リチャード・アンダーソン):有本欽隆
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2004年08月01日

番組ガイド:「スパイ」

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ドイツの元トルコ駐在大使館員L・C・モイズイッシュの原作[キケロ作戦]を映画化したジェームズ・メイスン主演の『5本の指』は実話をベースしたスパイ映画の傑作と評されている。「スパイ」Five Fingres は、『5本の指』をベースに20世紀FOX−TVが制作し、1960年にNBCで放映され、日本では1965年にフジテレビで放映された60分のスパイアクションドラマである。ヨーロッパ社交界を舞台にセバスチャンとシモーヌのスパイコンビによる敵スパイとの駆け引きや銃撃戦など命がけの諜報活動を描。原題は事件のあるところにセバスチャンが残していく白い手袋から由来している。セバスチャン役を「海底科学作戦」のデビッド・ヘジスン、シモーヌ役を『007/サンダーボール作戦』のルチアナ・パルッツィ、ロバートソン役を「爆撃命令」のポール・バークが演じている。

CAST:
ビクター・セバスチャン(デビッド・ヘジスン):田口計
シモーヌ(ルチアナ・パルッツィ)
ロバートソン(ポール・バーク)
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2004年06月06日

番組ガイド:「過去のない男」 

  
「過去のない男」The Man Who Never Was は「世にも不思議な物語」のジョン・ニューランドが制作した30分のスパイサスペンスドラマである。1966年にABCで放映され、日本では1966年に日本テレビ系で放映されている。ベルリンの壁があった冷戦時代、東ベルリンから西ベルリンへ逃げ込んだCIAの諜報員ピーター・マーフィ(ロバート・ランシング)はバーで自分と瓜二つの億万長者マーク・ウェインライト(ロバート・ランシング二役)を見かける。追ってきた東側諜報機関によりピーターと誤認されたマークは射殺されてしまう。ピーターはマークになりすましたが、妻のエバ(ダナ・ウィンター)はすぐに偽者と見破った。しかし、夫婦仲が冷えきっており今マークが死んだとなれば財産は全てマークの弟ロジャーに渡ってしまう。エバはピーターにこのままマークとして生きてくれと頼むのだった。エバからマークの話し方、嗜好、癖、友人関係を教わり、億万長者と諜報員の危険な二重生活が始まる。「0011/ナポレオン・ソロ」と比べてあまりにシリアスな内容で視聴者に受けず、わずか18話で終了している。エピソードを再編集した『地獄から来た男』The Spy with The Perfect Cover が劇場公開されている。ロバート・ランシングには「87分署」「頭上の敵機」に続くTVシリーズである。

CAST:
ピーター・マーフィ/マーク・ウェインライト(ロバート・ランシング):宮部昭夫
エバ・ウェインライト(ダナ・ウィンター):来宮良子 ←演歌の花道
ロジャー・ウェインライト(アレックス・デビソン)
ジャック・フォーブス米軍大佐(マレイ・ハミルトン)
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2004年05月18日

番組ガイド:「銀髪の狼」



「銀髪の狼」Man In A Suitcase はITCの1967年作品で日本では1969年にテレビ東京から放映されたスパイアクションドラマである。マクギルはCIAの優秀な諜報員であったが組織の陰謀により不当に職を追われてしまう。彼が頼れるものはCIAで身に付けたスパイとしての知識と経験だけ。料金は週300ドルに必要経費、拳銃とわずかな着替えの入ったスーツケースを片手に一匹狼のスパイ=マクギルが世界中を駆けめぐる。原題の"スーツケースの男"はここから来ている。日本ではあまり評判にならなかったが、英国では非情な諜報戦を描いたスパイドラマとしていまだに人気が高い番組である。エピソードを再編集しテレビ放映された『百万ドルがオレを呼ぶ』Variation on a Million Bucks or To Chase a Million がある。



CAST:
マクギル(リチャード・ブラッドフォード):新田昌玄
posted by Rambaldi at 08:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 番組ガイド:スパイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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